フォトネシア
眼の回帰線・沖縄
仲里効 著
仲里効氏待望の単行本第二弾。前著『オキナワ、イメージの縁(エッジ)』は映画を媒介に戦後沖縄を鮮やかに描出し、第28回沖縄タイムス出版文化賞を受賞。本書は沖縄出身の写真家比嘉康雄、比嘉豊光らはもちろん、本土の写真家で戦後沖縄を撮りつづけた東松照明、中平卓馬にも照準をあわせ、オキナワ写真シーンを挑発する。来たるべきオキナワン・クリティーク。
道化と遡行、あるいは際に立つことの哀しみ――比嘉康雄
ラディカルな〈風景〉の思想――比嘉豊光
〈小さき者たち〉の黙示力――平敷兼七・内視する眼
〈パイ〉の風の共和国――平良孝七の螺旋
交叉するまなざしの近傍で――平良孝七・比嘉康雄・伊志嶺隆、その不在とともに
限りなく零度の近くで――東松照明と沖縄
眼の回帰線――中平卓馬