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沖縄写真家シリーズ 琉球烈像 第2巻
比嘉康雄写真集情民
比嘉康雄 写真
仲里効 解説
戸田ツトム 造本装幀
シリーズ : 沖縄写真家シリーズ 琉球烈像
[第3回配本] 海を抱き海に抱かれた島々の失なわれゆく祭祀世界を、他の追従を許さぬ強度で捉えつづけた求道者の早すぎる死より10年。無名の肖像にその〈受視〉思想の核心を焼きつけた「情民」、永遠の若き日を生きる遺影のなかの夫と、それぞれの戦後を生きる残された妻の肖像が沖縄の戦禍を表象する「戦争未亡人」、ふたつの連作をはじめて集成した114点。
ひが・やすお 1938年、フィリピン生まれ、2000年歿。76年、「おんな・神・まつり」で第13回太陽賞受賞。93年『神々の古層』で第43回日本写真協会年度賞。94年、同書で小泉八雲賞受賞、第28回沖縄タイムス芸術選賞写真部門大賞受賞。2000年歿。写真集に「神々の島――沖縄久高島のまつり」(平凡社、79年)、『神々の古層』(全12巻、ニライ社、89-93年)、『生まれ島・沖縄――アメリカ世から日本世へ』(ニライ社、91年)。著書に『日本人の魂の原郷――沖縄久高島』(集英社新書、2000年)ほか。