赦すこと
赦し得ぬものと時効にかかり得ぬもの
ジャック・デリダ 著
守中高明 訳
シリーズ : ポイエーシス叢書
〔ポイエーシス叢書63〕
現代最高の哲学者ジャック・デリダの晩年の問題系のひとつでもあった〈赦し〉の可能性 = 不可能性のアポリアを緻密に展開した論考。現代世界のユダヤ教・キリスト教・イスラーム教をめぐる錯綜する紛争やイデオロギーの争いのなかで、ジャンケレヴィッチの議論やハイデガーのナチズム加担の問題を軸に、赦し得ない罪をそれでも赦し得るのかという究極の問いを論じ抜く。訳者の力作解説付き。
赦すこと――赦し得ぬものと時効にかかり得ぬもの
訳者解説 不 - 可能なることの切迫――来たるべき赦しの倫理学のために
守中高明(もりなか たかあき)
早稲田大学法学学術院教授。詩人。フランス文学・思想専攻。
著書=『終わりなきパッション』(未來社、2012年)ほか。
翻訳=デリダ『コーラ』(未來社、2004年)同『精神分析の抵抗』(共訳、青土社、2007年)、ドゥルーズ『千のプラトー』(共訳、河出文庫、2010年)同『批評と臨床』(共訳、河出文庫、2010年)、ブランショ『他処からやって来た声』(以文社、2013年)ほか。
滞留
[付/モーリス・ブランショ 「私の死の瞬間」]
ジャック・デリダ モーリス・ブランショ 著 / 湯浅博雄 監訳
定価: 本体2,000円+税 ISBN: 978-4-624-93245-9 発行日: 2000年11月10日
経験としての詩
ツェラン・ヘルダーリン・ハイデガー
フィリップ・ラクー=ラバルト 著 / 谷口博史 訳
定価: 本体3,500円+税 ISBN: 978-4-624-93236-7 発行日: 1997年1月31日