崖っぷちの木地屋
村地忠太郎のしごと
定価:本体1,700円+税
ISBN:978-4-624-72021-6
ISBN[10桁]:4-624-72021-0
発行日:2009年3月30日
判型:四六判並製
ページ:222
Cコード:C0072
松本直子 著
木とまっすぐに向き合い、「木地屋」として生きてきた村地忠太郎、92歳。そのしごとにたいする誇りとしなやかな佇まいを日々学びながら、師の願いをかなえたいと風のように奔走する「旅の人」。小さな谷間の町での暮らしを背景に、二人三脚でかつての木曾漆器を探す旅が、いま、始まる。
序 章
村地忠太郎との出会い
「クラフトマンたれ」、上松での一年
「旅の人」、木曾に暮らす
木地屋の仕事場
人びとの輪のなかで
風
心の旅
崖っぷちの木地屋
「木曾漆器」発祥の地にて
かつての「木曾漆器」を探して
木曾福島・上ノ段「木地の館」にて
松本民藝館へ
日本民藝館へ
桑名屋へ
愛媛県内子町へ
木曾川のほとりにて
古(いにしえ)の「木の文化」を、いまに伝えて
森の木と生きる
割る、へぐ、曲げる、綴じる――曲物をつくる
曲物の弁当箱の材料/丸太を割る/槫(くれ)を割る、へぐ/カガミをつくる/
ガワをへぐ/木前(きまえ)削り/ガワを曲げる/ガワを綴じる、カンバで縫う/
ソッコとカガミをガワに入れる/《木前》
木は友だち、木は家族
ものづくりの心
木地屋の明日
木精(こだま)、山を越える
外の世界へ
南木曾(なぎそ)/轆轤(ろくろ)の木地屋
木曾の行灯(あんどん)、島原に灯る
終 章
あとがき