ことばへの凝視
粟津則雄対談集
粟津則雄 著
シリーズ : 転換期を読む
〔転換期を読む18〕 詩・文学・美術・音楽を対象に幅広い批評を展開してきた著者の初めての対談集。著名な現代詩人、フランス文学者、文芸批評家たち7人との、いまや古典的とも言える代表的な対談8本を収録する。著者の専門でもあるフランス文学や美術などへの批評精神を躍動させた、文学者・粟津則雄のことばとのかかわりを全体的に示すとともに、日本現代詩の流れを批評的に総括した歴史的な対談を収めた、粟津批評の神髄が味わえる珠玉の発言集。
美術と文学(対談者:高橋英夫)
小林秀雄に学ぶ(対談者:秋山駿)
現実と詩の創造(対談者:吉本隆明)
戦後詩とは何か(対談者:大岡信)
言語と想像力の危機(対談者:渋沢孝輔)
詩の空間を開く(対談者:大岡信)
詩のはじまる場所(対談者:中村稔)
感性の源流に遡って(対談者:清水徹)
解説 三浦雅士
粟津則雄(あわづ・のりお)
1927年生まれ。文芸評論家、フランス文学。法政大学名誉教授、草野心平記念文学館館長。『詩人たち』『詩の空間』で藤村記念歴程賞、『正岡子規』で亀井勝一郎賞、『粟津則雄著作集』で鮎川信夫賞特別賞受賞。日本芸術院賞・恩賜賞受賞、芸術院会員。