幻視のなかの政治
定価:本体2,400円+税
ISBN:978-4-624-93427-9
ISBN[10桁]:4-624-93427-X
発行日:2001年12月10日
元版年:1963
判型:四六判並製
ページ:208
Cコード:C0395
埴谷雄高 著
高橋順一 解説
シリーズ : 転換期を読む
〔転換期を読む〕政治の裸にされた原理は、「やつは敵である。敵を殺せ。」に尽きる──戦争と集団殺戮という20世紀の政治の深奥に横たわる死を見すえ、1960年代の「政治の季節」に大きな影響を与えた原著を、新たに版を組みなおして復刊する。戦後文学を代表する『死霊』の著者であり、先ごろ大部の全集も完結した“来たるべき作家”埴谷雄高が、階級闘争と革命の彼方を幻視した全10章に、共感と批判を交えた懇切な解説を付し、現代に蘇る政治評論の名著
序詞 権力について
政治のなかの死
憎悪の哲学
目的は手段を浄化しうるか
敵と味方
転換期における人間理性
組織の闘争と敵
フルシチョフ主義の秘密
指導者の恐怖
指導者の死滅
革命の意味
あとがき
解説──高橋順一