大城弘明写真集
鎮魂の地図
沖縄戦・一家全滅の屋敷跡を訪ねて
大城弘明 写真
仲里効 解説
大城藤六 エッセイ
戦後70年をまえに、日本で唯一の地上戦の戦場となった沖縄戦の悲惨な記憶の一側面を記録としてとどめるべく、沖縄報道写真界の実力者が一貫して撮りつづけてきた糸満市の「チネードーリ」(一家全滅)の屋敷跡の写真を一冊にまとめる。沖縄写真家シリーズ〈琉球烈像〉の一冊で沖縄タイムス芸術選賞奨励賞を受賞した前作『地図にない村』につづく第二作。写真98枚。
大城弘明(おおしろ・ひろあき)
1950年、沖縄県三和村福地(現在は糸満市)生まれ。琉球大学卒。73年、沖縄タイムス編集局写真部入社。カメラマンとして活動。2015年3月、沖縄タイムス写真部嘱託を退職予定。1995年に「平和の礎」で九州写真記者協会ニュース部門賞を、2011年に『地図にない村』で沖縄タイムス芸術選賞奨励賞を受賞。写真展に「ぬじゅんIN沖縄・大和79」「こだわりの眼・写真で考える沖縄戦後史展」「カジマーイ12人の眼」「沖縄・終わらない戦後」ほか。著書に写真集『地図にない村』(2010年、未來社)、共著に『沖縄島唄紀行』(2001年、小学館)。