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ルーヴル美術館の闘い
グラン・ルーヴル誕生をめぐる攻防
ジャック・ラング 著
塩谷敬 訳
ジャンル : 芸術・美学
変革はいまだ終わりを告げていない
「ルーヴル宮大改造計画」の渦中においていかんなく発揮されたある政治家の手腕と冒険的試み、それは文化大臣ラングが大統領ミッテランとの厚い友情と信頼のもとに、先見の明・決断力・実行力をもって成し得た一大事業である。ガラスのピラミッドをめぐる、美術界、マスメディアをはじめとする反対運動との熾烈な攻防戦。
最初の局面
第1章 ヴァロワ通り
第2章 古びた宮殿の古びた美術館、混沌とした200年
第3章 作戦と戦闘前夜
第4章 ピラミッドの闘い
第5章 考古学上の発掘調査戦争
第6章 リヴォリの闘い
第7章 グラン・ルーヴル最初の勝利
第8章 チュイルリの奪回
第9章 変貌する美術館
第10章 美術館の革命
第11章 救助活動
第12章 塀の外に出るルーヴル
第13章 普遍性獲得のために
栄えある芸術
【著者紹介】
ジャック・ラング(Jack Lang)
1939年生。パリ大学法学部およびパリ政治学院卒業。法学博士。1963年「ナンシー国際演劇祭」の前身である「国際ディオニュソス祭」を創立、実行委員長を務める。1981~86年、88年~93年、文化相を務める。現在は世界文化協会理事長。弊社からの既刊書として『マルローへの手紙』『ネルソン・マンデラ』がある。
【訳者紹介】
塩谷敬(しおのやけい)
1944年生。中央大学仏文科卒。パリ大学大学院演劇研究科にて博士号取得。静岡大学人文学部教授を経て現在は同大学名誉教授。日本での主な著書に『シラノとサムライたち』(白水社)、翻訳に『マルローへの手紙』『ネルソン・マンデラ』(未來社)など。