即興術
シアターゲームによる俳優トレーニング
定価:本体2,800円+税
ISBN:978-4-624-70086-7
ISBN[10桁]:4-624-70086-4
発行日:2005年4月25日
判型:A5判並製横組み
ページ:344
Cコード:C0074
ヴァイオラ・スポーリン 著
大野あきひこ 訳
1906年シカゴ生まれのスポーリンは、30年代大恐慌時代のシカゴで、移民の子どもたちに演劇を教えていた。しかし、彼らのなかには英語の苦手な子どもも多かったため既存の指導法では対処しきれず、演劇にゲーム的要素を交えて教えてみたところ、予想以上の効果をあげ、以後新たな問題に直面するたびに新しいゲームを考案していくこととなる。これがシアターゲームの始まり。多文化主義を背景にその手法を確立し、『被抑圧者の演劇』のアウグスト・ボアール、フィリピンのPETAなど、社会的演劇を実践しようとする世界中の演劇人たちに影響を与えているスポーリン。その主著はまた、教育、福祉、心理学の現場や非言語コミュニケーション研究、はては企業新人教育、スタンダップ・コメディにまで幅広い分野に応用されている。いま注目を集める、身体表現によるワークショップ=シアターゲームのバイブル。待望の邦訳、満を持して登場!
■理論と基本概念 Theory and Foundation
第1章 創造的体験 Creative Experience
▼自発性の7つの側面
ゲーム
賞賛と否定〔ほめられることとけなされること〕
グループ表現
観客
演技術
日々の生活に学習プロセスを移行する
身体化
第2章 ワークショップの進め方 Workshop Procedures
課題解決手法
フォーカス(集中点)
評価
サイドコーチング
チームと課題の発表
課題の説明
▼ワークショップの物的環境
ワークショップのトレーニング環境
演技課題のための準備
タイミング
専門用語そして/あるいは概念
「どのように」を避ける
▼注意点と助言
■エクササイズ Exercises
第3章 オリエンテーション Orientation
▼オリエンテーションの目的
▼シアターゲームの要点
さらす
▼感覚の気づき
スポーツ観戦/記憶を使ったスポーツ観戦/周りの音を聴く/
何を聴いているの?/自分で自分を感じる/手触りで当てる/
グループタッチ 1/グループタッチ 2/味と匂い
感覚のエクササイズの評価方法
感覚のエクササイズの留意点
▼鏡シリーズ
鏡/鏡はどっち?/お互いについていく鏡
▼身体を使った取り組み
第4章 場所/どこで Where
▼初めに
3つの環境
場所との関わり
▼初期の「場所」のセッション
「どこで・誰が・何を」のフォーカスを確立する
現われる場所/平面図と舞台区分を使った場所/平面図を使った場所/場所のゲーム
▼シーンの背景のエクササイズ
「どこで」を伝えるシーンの背景/「何を」を伝えるシーンの背景
▼場所のセッションの追加
場所を援助する/場所をじゃまする/隣接環境にある物を見つける/
場所と無関係な作業/いま何時? A/いま何時? B/いま何時? C
▼「誰が」のエクササイズ
ノックは誰? A/ノックは誰? B/「誰が」のゲーム/
「どこで」と「何を」を足した「誰が」のゲーム
▼環境との関わり
天気のエクササイズ 1/天気のエクササイズ 2/天気のエクササイズ 3/
広域環境を探る/場所のための素早い選択 /
平面図の入れ替え/隣接環境との関わり/3つの物で場所を伝える
▼ジブリッシュ
ジブリッシュを使って有機的反応を育てる
ジブリッシュの導入
ジブリッシュの導入/ジブリッシュによる実演/過去の出来事のジブリッシュ/
ジブリッシュで教える/ジブリッシュによーブメント/硬くした筋肉/
操り人形と/あるいは機械
第6章 非演出的ブロッキング Non-Directional Blocking
▼基本概念
舞台所作
観客とシェアすること
▼エクササイズ
没頭 B/2つのシーンのギブアンドテイク/集合と分散/一匹狼/
立ち位置の入れ替え/観客の視界(舞台の構図のトランスフォーメーション)/
群衆シーン/登場と退場/始めと終わり
第7章 意識を研ぎ澄ませる Refining Awareness
▼聴くこと
色を足して説明する/2つのシーンのギブアンドテイク/ベーシック・ブラインド/
上級の生徒のためのブラインドゲーム A/上級の生徒のためのブラインドゲーム B
ブラインドエクササイズの要旨
▼目をあわせるのではなく見ること
感情の鏡/ジブリッシュによる実演/売りこむ/
アイコンタクト 1/アイコンタクト 2/シャドー/1人シャドー
▼言葉の機敏性
テーマは何?
▼一連のストーリー作りのゲーム
ストーリー作り/詩の創作/対位法による論法/
とりとめのない話 A/とりとめのない話 B
▼コンタクト
コンタクト
▼沈黙
サイレントテンション 1/サイレントテンション 2
▼ノーモ/テーマのあるシーン/嘆願/オーケストラ/
ランダムウォーク/隠れた問題/観客からの提案
第10章 話し方と仕上げのエクササイズ Speech and Rounding-Out Exercises
▼話し方
声を伸ばす/歌で会話する/呼びかけのエクササイズ/
ステージウィスパー・ウォームアップ/ステージウィスパー/
コロスを使ったシーン/コロスを使った遊び/ウィスパーシャウト
▼身体化
耳の聞こえない観客/吹き替え
▼スローモーション
スローモーション・フリーズタッグ/スロー/ファスト/ノーマル
▼見ること
カメラ/言葉を見る
▼観客の提案からシーンを発展させる
オン・ザ・スポット
▼優れた鏡のエクササイズ
三面鏡/鏡のコンビネーション/歪んだ鏡/グループでついていく鏡
▼観客役のプレイヤーによるサイドコーチ
観客による演出(サイドコーチ)/探って強める
第11章 感情 Emotion
▼身体化
サイレントスクリーム/動けないこと A/動けないこと B/感情を変える/
インナーアクションの強さを変える/ジャンプ・エモーション/
物を使って感情を伝える/感情ゲーム/拒絶/カメラテクニックを使った感情
ール/エコー/
爆発タッグ/読み方のための言葉のフォーカス/ジブリッシュと英語/
ジブリッシュ通訳/読み方のためのギブアンドテイク/
ギブアンドテイク・ウォームアップ/なわ跳び/声の鏡/言葉の鏡/
妨害/公園/空間物質の導入:手のウォームアップ/スペースウォーク/
態度/スペリング/ステージピクチャー/ステージウィスパー・ウォームアップ/
会話の同時進行/関連性のない会話/母音と子音/場所のじゃまと援助/私は誰?
付録2 伝承あそび
6つ言おう/ニューヨーク/ウェーブ/子猫の家探し/赤信号と青信号/
表通りと裏通り/スワットタッグ/カリフォルニアにいったなら
付録3 最初のワークショップ・セッション
準備作業
最小限の道具を使った「昔むかし」/全機材を用いた「昔むかし」/
ストーリーテリング/衣裳を使ったシーン作り
原注
解説 シアターゲームの発展 大野あきひこ
訳者あとがき
俳優の仕事 第三部
俳優の役に対する仕事
コンスタンチン・スタニスラフスキー 著 / 堀江新二 岩田貴 安達紀子 訳
定価: 本体4,800円+税 ISBN: 978-4-624-70093-5 発行日: 2009年7月15日
俳優の仕事 第二部
俳優教育システム
コンスタンチン・スタニスラフスキー 著 / 堀江新二 岩田貴 安達紀子 訳
定価: 本体5,800円+税 ISBN: 978-4-624-70091-1 発行日: 2008年10月30日
俳優の仕事 第一部
俳優教育システム
コンスタンチン・スタニスラフスキー 著 / 岩田貴 堀江新二 浦雅春 安達紀子 訳
定価: 本体5,800円+税 ISBN: 978-4-624-70090-4 発行日: 2008年6月30日