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西谷社長日録

日録2017年4月

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日録2017/4/30(日)

掲載日:2017年4月30日

*テレビで大リーグ、レンジャーズ対エンジェルス戦を途中まで観戦。ダルビッシュが先発。6回2失点(自責点1)で3勝目。
*アドルフ・ヒトラー『わが闘争(上)I 民族主義的世界観』(角川文庫) の第十一章「民族と人種」のつづき。ユダヤ人への偏見と独断はすさまじいが、いまのイスラエルを見たらヒトラーは自分が正しかったと言うだろう。→「読み書き日録」「twitter.com/nstn49」。
*きのうのジュンク堂で『Hiromi Nagakura 長倉洋海写真集』が最初の1冊売れ、『近江の民話』が最初の10冊目(「[新版]日本の民話」シリーズ累計1578冊)、ほかに[私の日本地図]シリーズが2冊、など。アマゾンで木村友祐『イサの氾濫』が今月42冊目(累計557冊)、ジャック・デリダ『信と知――たんなる理性の限界における「宗教」の二源泉』が5冊目(累計84冊)、『岩手の民話』『若狭・越前の民話 第二集』が各1冊(「[新版]日本の民話」シリーズ累計571冊)、など。→「twitter.com/miraishajp」「Facebook」。
*鮎川信夫論の第二部を「2鮎川信夫という方法.txt」として切り離し(既発表の第一部は「1鮎川信夫とは誰か」として保存し直す)、第二次「走都」用の原稿として読み直しながら加筆と編集。注は最後にまとめる。ゲラは萩原印刷に「季刊 未来」と同じスタイルで出校してもらうことにする。→「読み書き日録」「twitter.com/nstn49」。
*テレビで韓流ドラマ「オクニョ」第5回を見る。
*中国新聞社の荒木さんよりE-mailで『中国山地 過疎50年』をめぐる動きいろいろ。
*Gustave Flaubert: Madame Bovary 第III部VII章のつづき~終り。Emmaの破産を回避しようとする奔走もつぎつぎと破綻する。→「読み書き日録」。
*「pied」18号、19号に目を通す。おしゃれな海東セラ個人誌。→「読み書き日録」。
*『リルケ全集3 詩集III』「オルフォイスへのソネット」の註解の第二部の21節~24節。→「読み書き日録」。
*テオドール・W・アドルノ『否定弁証法』第二部「否定弁証法 概念とカテゴリー」22節~24節。このあたりは難解。→「読み書き日録」。

日録2017/4/29(土)

掲載日:2017年4月30日

*テオドール・W・アドルノ『否定弁証法』の第二部「否定弁証法 概念とカテゴリー」17節~21節を読む。《へーゲル弁証法は、事がうまく運ばなくなると詭弁的になる。》(213ページ)加藤尚武さんもそんなことを言いそうだ。《主観と客観は究極の二元性でもなく、その背後に究極の統一が隠れているわけでもない。両者は相互に相手によって構成されているのだが、この構成ゆえに、別々に分離して現われもする。/したがって主観と客観の二元構造を原理として根底に置いてみても、この二元構造は、それが拒否する同一性の原理と同じく、再び全体的なものとなり一元的なものとなるにちがいない。つまり絶対的な二元性は、統一性なのである。》(213-214ページ)これじゃ主観と客観は相互に反転して統一性のなかに分離して存在することになる、ということか。《概念とは、対象が収容されるところの自己意識の統一である。それゆえ対象の客観性ないし概念は、それ自体自己意識の本性以外のなにものでもなく、自我自身以外のいかなる契機ないし規定ももたない。》(へーゲルからの引用、216ページ)へーゲルのこのことばはすごいが、意識の泥沼だ。《主観的契機は客観的契機によっていわば「囲い込まれて」いて、限定的に主観に負担させられたものでありながら、それ自体は客観的なのである。》(221ページ)サイの身を守る外皮が同時にそれ自体もって生まれた牢獄で、脱ぎたくても脱げないという例はわかりやすい。→「読み書き日録」「twitter.com/nstn49」。
*『リルケ全集3 詩集III』「オルフォイスへのソネット」の註解の第二部の14節~20節。→「読み書き日録」。
*きのうのジュンク堂で「[新版]日本の民話」シリーズが4冊(累計1577冊)、など。紀伊國屋書店で仲宗根勇・仲里効編『沖縄思想のラディックス』が今月3冊目(累計14冊)、ジャック・デリダ『嘘の歴史 序説』が4冊目(累計37冊)、『最後のユダヤ人』が1冊目(累計63冊)、『信と知――たんなる理性の限界における「宗教」の二源泉』が1冊目(累計64冊)、ほかポイエーシス叢書が5冊。→「twitter.com/miraishajp」「Facebook」。
*アドルフ・ヒトラー『わが闘争(上)I 民族主義的世界観』(角川文庫) の第十一章「民族と人種」の初め~途中まで。ヒトラーの独善的アーリア人種優越感がもろに出ている。→「読み書き日録」。
*Gustave Flaubert: Madame Bovary 第III部VII章のつづき。→「読み書き日録」。
*加藤尚武著作集の『哲学の使命――ヘーゲル哲学の精神と世界』のファイル修正+印刷+通読、つづける。秀丸マクロの改訂も。第三章「マルクス主義における『人間』の問題――シュティルナー評価をめぐって」の1節~3節。→「読み書き日録」「twitter.com/miraishajp」。

日録2017/4/28(金)

掲載日:2017年4月29日

*アドルフ・ヒトラー『わが闘争(上)I 民族主義的世界観』(角川文庫) の第十章「崩壊の原因」のつづき~終り。ドイツ帝国の崩壊をヒトラーはおもに議会と政府の無能に見ており、それにひきかえドイツ陸軍の優秀さ、官僚機構の相対的優秀さを評価する。しかし、結論的には《旧帝国の破滅のもっとも深い究極的原因は、人種問題および、それが民族の歴史的発展に対してもつ意味を、認識しなかったことにある》(403ページ)とする視点である。ナチズムの人種主義の基本はここにあった。→「読み書き日録」「twitter.com/nstn49」。
*ヤンキースの田中将大がレッドソックス戦で完封勝利。クリス・セールとのエース対決を制す。これで評価が激増するだろう。
*みずほeビジネスサイトにアクセス。きょうの入出金を確認&印刷。個人住民税一括納付の手続き。
*デジタル・パブリッシング・サービスの田中さんよりE-mailで紀伊國屋NetLibraryのみで販売している21点の販売をしたいとの依頼。
*新井高子さんからE-mailで今晩イスタンブールへ出発との連絡。~返信E-mail。→「twitter.com/miraishajp」。
*加藤尚武著作集の『哲学の使命――ヘーゲル哲学の精神と世界』のファイル修正+印刷+通読、つづける。秀丸マクロのバグ修正もいくつか。第二章「市民社会観の転回――スミスとヘーゲル」の5節~9節。この章もスミ。以下の章の粗割付もしておく。見出しタグ、注を別ファイルに取り出し、整形。→「読み書き日録」「twitter.com/miraishajp」。
*「図書」5月号、読む。若松英輔を読んで、『こころ』を再読したくなった。→「読み書き日録」。
*きのうのジュンク堂で仲宗根勇・仲里効編『沖縄思想のラディックス』が今月15冊目売れ(累計30冊)、ジャック・デリダ『嘘の歴史 序説』が11冊目(累計68冊)、『最後のユダヤ人』が4冊目(累計69冊)、『信と知――たんなる理性の限界における「宗教」の二源泉』が2冊目(累計74冊)、ほかポイエーシス叢書が5冊、「[新版]日本の民話」シリーズが7冊(累計1573冊)、ほかに仲里効本が2冊、西山雄二編集本が2冊、など。紀伊國屋書店で『中国山地 過疎50年』が7冊目(累計121冊)、『嘘の歴史 序説』が3冊目(累計36冊)、ほかポイエーシス叢書が2冊、など。アマゾンで『嘘の歴史 序説』が19冊目(累計85冊)、『イサの氾濫』が41冊目(累計556冊)、など。→「twitter.com/miraishajp」「Facebook」。
*ひさびさに秀丸エディタv.8.71をヴァージョンアップ・インストール。マクロファイルを修正してもタイムスタンプが変わらないという問題は解決されず。別フォルダのマクロファイルからマクロ登録することでとりあえず解決。→「twitter.com/nstn49」「twitter.com/miraishajp」。

日録2017/4/27(木)

掲載日:2017年4月28日

*「交野が原」82号を読みつぐ。~了。前号のさいにも述べたが、知り合いが多く書いている。冨上芳秀の「極私的詩界紀行」は丹念に詩集評をやっていて感心する。ほぼ同じものを読んでいるが、冨上のほうが好意的である。わたしが読めていないのかもしれないが。→「読み書き日録」「twitter.com/nstn49」。
*「詩的断章」で「28(沖縄詩篇2)」を一気に書く。→「読み書き日録」「twitter.com/nstn49」。
*アドルフ・ヒトラー『わが闘争(上)I 民族主義的世界観』(角川文庫) の第十章「崩壊の原因」のつづき。この本を読むには辛抱がいる。→「読み書き日録」。
*萩原印刷の中山君よりE-mailで『ヘーゲル哲学の形成と原理』OCRデータとどく。また「[新版]日本の民話」シリーズ67巻~別巻4までのNet Library用PDFをFTPサイトにアップしたとの連絡。→「twitter.com/miraishajp」「Facebook」。
*加藤尚武著作集の『哲学の使命――ヘーゲル哲学の精神と世界』のファイル修正+印刷+通読、つづける。第二章「市民社会観の転回――スミスとヘーゲル」のはじめ~4節。→「読み書き日録」「twitter.com/miraishajp」。
*春秋社より挨拶状で新役員の紹介。鎌内宣行さんが取締役営業部長になど新任が4人。すでに聞いていたことだけど。→「twitter.com/miraishajp」。
*未來社流通センターよりE-mailで月末入金予定表とどく。~「取次入金一覧.ods」最新版、作成&印刷。
*きのうのジュンク堂で『中国山地 過疎50年』が今月10冊目売れ(累計74冊)、木村友祐『イサの氾濫』が9冊目(累計190冊)、『近江の民話』『奈良の民話』がそれぞれ最初の7冊目(「[新版]日本の民話」シリーズ累計1566冊)、など。紀伊國屋書店で『奈良の民話』が3冊目(「[新版]日本の民話」シリーズ累計1776冊)、ほかにポイエーシス叢書が2冊、など。アマゾンで仲宗根勇・仲里効編『沖縄思想のラディックス』が17冊目(累計28冊)、ジャック・デリダ『嘘の歴史 序説』が18冊目(累計84冊)、『信と知――たんなる理性の限界における「宗教」の二源泉』が4冊目(累計83冊)、『Hiromi Nagakura 長倉洋海写真集』が13冊目(累計19冊)、『イサの氾濫』が40冊目(累計555冊)、[私の日本地図]シリーズが2冊、など。→「twitter.com/miraishajp」「Facebook」。
*ACELINK Navi記帳くんで振替伝票の起票&印刷。取次入金、通信費、リース料、ほか。出納帳(現金、振替貯金)に記帳。
*「みずほ当座残高表.xls」最新版、作成&印刷。
*テオドール・W・アドルノ『否定弁証法』の第二部「否定弁証法 概念とカテゴリー」14節~16節を読む。《学者馬鹿というやつは、取り扱うべき対象が重大かどうかを考えることをやめてしまい、それについては世間の言うことをそっくりそのまま繰り返すか、あるいは――彼らの言葉を借りれば――「その問題はまだ誰もやっていない」かどうかを、この重大さの基準として選ぶのである。》(207ページ)これはニーチェが軽蔑した「学者馬鹿」のことを言い直したもので、強烈だが、たしかにいるよね、こういうのが。誰もやったことのない問題がそのことだけで価値があるわけではない。→「読み書き日録」「twitter.com/nstn49」。
*Gustave Flaubert: Madame Bovary 第III部VII章のはじめ~途中。差押え後のEmmaの奔走。→「読み書き日録」。
*「りんごの木」45号、「弘前詩塾」29号に目を通す。後者での藤田晴央の隠喩解釈は常套的で、現代詩における一般的な誤りを踏襲している。→「読み書き日録」。

日録2017/4/26(水)

掲載日:2017年4月27日

*仲里効さんよりE-mailで今朝の「沖縄タイムス」文化面の「魚眼レンズ」に15日の『沖縄思想のラディックス』シンポジウムでの西谷の挨拶が写真入りで掲載された紙面のPDFとどく。仲宗根勇さんからも。→画像を添付して「twitter.com/miraishajp」「Facebook」。
*ACELINK Navi記帳くんで振替伝票の起票&印刷。リース料、直販売上げ、厚生年金、預金振替、書店売上げ、ほか。出納帳(現金、振替貯金)に記帳。みずほ当座残高照合、きょうまでスミ。途中で「66期小口売掛金.xls」を参照、更新。
*きのうのジュンク堂で「[新版]日本の民話」シリーズが6冊売れ(累計1564冊)、ほかにポイエーシス叢書が2冊、スタニスラフスキー『俳優の仕事』が1セット、など。紀伊國屋書店で「[新版]日本の民話」シリーズが3冊(累計1775冊)、など。アマゾンで木村友祐『イサの氾濫』が今月38冊目(累計553冊)、[私の日本地図]シリーズが2冊、など。
*加藤尚武著作集の『哲学の使命――ヘーゲル哲学の精神と世界』のファイル修正+印刷+通読、つづける。時計数字を一括変換マクロで処理。第一章「革命の死んだ日に歴史が生まれた」の8節~11節。これで第一章、スミ。→「読み書き日録」「twitter.com/miraishajp」「Facebook」。
*アドルフ・ヒトラー『わが闘争(上)I 民族主義的世界観』(角川文庫) の第十章「崩壊の原因」のつづき。《欠陥のある人間が、他の同じように欠陥のある子孫を生殖することを不可能にしてしまおうという要求は、もっとも明晰な理性の要求であり、その要求が計画的に遂行されるならば、それこそ、人類のもっとも人間的な行為を意味する。》(363ページ)《この世界は力に満ちた「完全な人」のものであり、弱々しい「中途半端な人」のものではない。》(367ページ)ヒトラーの断種の思想がここに現われている。「東日本大震災は東北でよかった」と発言して罷免された今村復興相に見られる安倍政権の思惑も大差ない。→「読み書き日録」「twitter.com/nstn49」。

日録2017/4/25(火)

掲載日:2017年4月26日

*きのうのジュンク堂で「[新版]日本の民話」シリーズが4冊売れ(累計1558冊)、など。紀伊國屋書店で「[新版]日本の民話」シリーズが5冊(累計1772冊)、など。アマゾンで『Hiromi Nagakura 長倉洋海写真集』が今月12冊目(累計18冊)、ジャック・デリダ『嘘の歴史 序説』が17冊目(累計83冊)、『父ちゃんは写真家――平敷兼七遺作集』が2冊目(累計32冊)、ほかにシュミット本が5冊、[私の日本地図]シリーズが2冊、など。→「twitter.com/miraishajp」「Facebook」。
*加藤尚武著作集の『哲学の使命――ヘーゲル哲学の精神と世界』のファイル修正+印刷+通読、つづける。「漢字を開くマクロ必須篇」「漢字を開くマクロ選択篇」のマクロ処理とマクロの修正。第一章「革命の死んだ日に歴史が生まれた」の4節~7節、スミ。→「読み書き日録」「twitter.com/miraishajp」「Facebook」。
*みすず書房より役員改選の挨拶状とどく。予定通り持谷寿夫さんは取締役相談役に、守田省吾さんが代表取締役社長に、能登さんが常務に昇任。→「twitter.com/miraishajp」「Facebook」。
*全体会議(4時~5時半すぎ)。未來社流通センターから宮川君も参加。売上伝票、ほか持参。~24日までの売上げ伝票のチェック。
*「交野が原」81号を読み終わる。冨上芳秀がこつこつと詩集評を書いている。かれはまじめだなあ。つづけて82号も読みはじめる。→「読み書き日録」。

日録2017/4/24(月)

掲載日:2017年4月25日

*ホモコントリビューエンス研究所よりホモコントリビューエンス論集の41論文のプリントとデータCD-ROMとどく。→「twitter.com/miraishajp」「Facebook」。~データ取り込み。
*仲里効さんより先日の『沖縄思想のラディックス』講演会の返品とどく。E-mailもあり。うるま市長選での「オール沖縄」派敗北の件で仲宗根勇さんの指摘通りになりつつあること、など。
*みずほeビジネスサイトにアクセス。21日、きょうの入出金を確認&印刷。返金と預かり分の処理。
*ACELINK Navi記帳くんで振替伝票の起票&印刷。直販売上げ+仮受金、保険料、受入助成金、小口売掛金、広告宣伝費、ほか。出納帳(現金)に記帳。
*23日の「朝日新聞」{オススメ 編集部から}で『Hiromi Nagakura長倉洋海写真集』の紹介記事掲載。東京都写真美術館での展覧会の紹介も。→「twitter.com/miraishajp」「Facebook」。
*『出版のためのテキスト実践技法/総集篇』の読者より付録データ希望の申込書とどく。~E-mailでデータ送付とお礼。
*きのうのジュンク堂で『中国山地 過疎50年』が今月9冊目売れ(累計73冊)、『若狭・越前の民話 第二集』『近江の民話』『奈良の民話』が最初の各3冊目(「[新版]日本の民話」シリーズ累計1554冊)、ほかに喜納昌吉『沖縄の自己決定権』が3冊、仲里効『眼は巡歴する――沖縄とまなざしのポリティーク』、大城弘明写真集『鎮魂の地図――沖縄戦・一家全滅の屋敷跡を訪ねて』など。アマゾンで『Hiromi Nagakura 長倉洋海写真集』が11冊目(累計17冊)、ジャック・デリダ『赦すこと――赦し得ぬものと時効にかかり得ぬもの』が3冊目(累計298冊)、『信と知――たんなる理性の限界における「宗教」の二源泉』が3冊目(累計82冊)、ほかポイエーシス叢書が3冊、木村友祐『イサの氾濫』が37冊目(累計552冊)、『神奈川の民話』が1冊(「[新版]日本の民話」シリーズ累計569冊)、ほかに石川真生写真集『日の丸を視る目』『FENCES, OKINAWA』など。→「twitter.com/miraishajp」「Facebook」。
*加藤尚武著作集の『哲学の使命――ヘーゲル哲学の精神と世界』のファイル一括処理(表記統一をふくむ)+印刷+通読、つづける。第一章「革命の死んだ日に歴史が生まれた」の2節~3節、スミ。同時に今後のための「加藤尚武マクロ」を作成し、秀丸マクロの修正もおこなう。~加藤さんにtel。表記の統一は内容の変更をともなわないかぎり、読みやすくする方向で統一してかまわないとの了解をもらう。これでだいぶはかどりがちがう。→「読み書き日録」「twitter.com/miraishajp」。
*萩原印刷の中山さんよりE-mailで『日本社会学における家理論の形成と展開』の見積書を添付。

日録2017/4/23(日)

掲載日:2017年4月24日

*テオドール・W・アドルノ『否定弁証法』の第二部「否定弁証法 概念とカテゴリー」5節~8節を読む。《主体的態度としての弁証法とは、いったん事態のうちに矛盾を経験したら、その矛盾のために、それにあれこれ異論を唱えながら思考することを意味する。もし矛盾が現実のなかにあれば、弁証法はこの現実に対する異論となる。》(177ページ)こういう意味の弁証法なら価値がある。《否定弁証法は、その批判的歩みのなかで、おのれを是正しなければならない。この批判的歩みによって、当初否定弁証法が形式上は自分にとっても最上位の概念であるかのように扱っていた諸概念の意味が変えられる。》(180ページ)《伝統的思考の誤りは、同一性が思考の目標だと思い込んだことである。同一性の仮象を粉砕する力は、思考自身の力である。……非同一的なものの認識は、まさにこの認識が同一性思考以上に同一化し、かつ別な仕方で同一化するという点においても弁証法的である。この認識が言おうと欲するのは、あるものが何であるかということである。これに反して同一性思考が語るのは、それは何に属するか、何の範例ないし代表であるかということ、したがって、このもの自身とは別なものである。》(182ページ)要するに、同一化思考とは自己否定を知らないものであり、なにものか権威的なものに寄り従うものにすぎない。→「読み書き日録」「twitter.com/nstn49」。
*北爪満喜 (詩と写真)『月光の音』通読。詩は4篇しかないが、写真がなかなかいい。写真と詩のことばが交配する可能性はたしかにある。この試みをもっとやってみたらいいんじゃないかな。→「読み書き日録」「twitter.com/nstn49」。
*アドルフ・ヒトラー『わが闘争(上)I 民族主義的世界観』(角川文庫) の第十章「崩壊の原因」の途中まで読む。《偉大な人間であるような、偉大な君主をいただくという幸福は国民にとってきわめてまれにしか与えられない。》(337ページ)ヒトラーの珍しく正当な君主主義批判。戦時中の日本ではこの箇所は邦訳から削除されたのも無理はない。→「読み書き日録」。
*加藤尚武著作集の『哲学の使命――ヘーゲル哲学の精神と世界』のファイル一括処理(表記統一をふくむ)+印刷+通読、つづける。第一章「革命の死んだ日に歴史が生まれた」の前書きと1節までスミ。→「読み書き日録」「twitter.com/nstn49」「twitter.com/miraishajp」。
*きのうのジュンク堂でジャック・デリダ『嘘の歴史 序説』が今月10冊目売れ(累計67冊)、ほかポイエーシス叢書が3冊、『若狭・越前の民話 第二集』『近江の民話』『奈良の民話』が最初の各2冊(「[新版]日本の民話」シリーズ累計1551冊)、丸山眞男本が2冊、など。アマゾンで『中国山地 過疎50年』が10冊目(累計148冊)、ほかにポイエーシス叢書が3冊、など。→「twitter.com/miraishajp」「Facebook」。
*テレビで韓流ドラマ「オクニョ」第4回を見る。主演のチン・セヨンはハ・ジオンの後継者かも。→「twitter.com/nstn49」。

日録2017/4/22(土)

掲載日:2017年4月23日

*7時半、起床(熱海、ニューさがみや)。楽遊会2日目。朝の温泉。~“漁火”で昼食後、タクシーで熱海駅へ。みやげの買物をして小田原経由小田急ロマンスカーで帰京。
*アドルフ・ヒトラー『わが闘争(上)I 民族主義的世界観』(角川文庫) の第八章「わが政治活動の初め」の途中~終り。つづけて第九章「ドイツ労働者党」も読む。新興弱小政党ドイツ労働者党員になる。→「読み書き日録」「twitter.com/nstn49」。
*おととい、きのうのジュンク堂でジャック・デリダ『嘘の歴史 序説』が今月9冊目売れ(累計66冊)、『最後のユダヤ人』が3冊目(累計68冊)、ほかポイエーシス叢書が3冊、木村友祐『イサの氾濫』が8冊目(累計189冊)、『中国山地 過疎50年』が8冊目(累計72冊)、ほかにポパー『開かれた社会とその敵』2冊、『シランフーナー(知らんふり)の暴力──知念ウシ政治発言集』、知念ウシほか『沖縄、脱植民地への胎動』、[転換期を読む]シリーズが2冊、など。紀伊國屋書店で『佐渡の民話 第二集』が1冊(「[新版]日本の民話」シリーズ累計1767冊)、など。アマゾンで『嘘の歴史 序説』が16冊目(累計82冊)、『最後のユダヤ人』が2冊目(累計59冊)、ほかポイエーシス叢書が3冊、『Hiromi Nagakura 長倉洋海写真集』が8冊目(累計14冊)、『イサの氾濫』が36冊目(累計551冊)、『越後の民話 第一集』が1冊(「[新版]日本の民話」シリーズ累計568冊)、ほかに丸山眞男『現代政治の思想と行動』が3冊、ハーバーマス『公共性の構造転換』が2冊、など。→「twitter.com/miraishajp」「Facebook」。
*『リルケ全集3 詩集III』の「オルフォイスへのソネット」の註解の第二部の4節~6節。→「読み書き日録」。
*Gustave Flaubert: Madame Bovary 第III部VI章のつづき。→「読み書き日録」。
*テオドール・W・アドルノ『否定弁証法』の第二部「否定弁証法 概念とカテゴリー」3節~4節。《思考は、けっしておのれ自身の法則性に自足していてはならない。思考は自己自身を放棄することなしに、自己自身に反して思考することができる。もし弁証法というものが定義できるとしたら、これはそういう定義の一つとして提案しなければなるまい。》(171ページ) これが否定弁証法の定義かもしれない。→「読み書き日録」「twitter.com/nstn49」。

日録2017/4/21(金)

掲載日:2017年4月22日

*きょうは楽遊会熱海旅行のため、出社せず。
*みずほeビジネスサイトにアクセス。きょうの入金を確認。法政大学研究開発センターからやっと『ドイツ啓蒙と非ヨーロッパ世界』の科研費が入金する。ほかに『Hiromi Nagakura 長倉洋海写真集』の手焼き写真セット本の読者からも入金あり。
*小田原経由で熱海へ。~熱海駅で楽友会メンバーと合流。タクシーでホテルニューさがみやの隣の“漁火”でビールと食事。~2時半すぎ、ホテルにチェックイン。
*温泉と夕食をはさんで半チャン7回。夜中にサウナ。

日録2017/4/20(木)

掲載日:2017年4月22日

*みずほeビジネスサイトにアクセス。きょうの入出金を確認&印刷。取引先7件の振込み。~東京都民銀行ビジネスダイレクトにアクセス。きょうの出金(長期借入金返済)を確認&4月分印刷。~東京都民銀行インターネットバンキングにアクセス。取引先2件の振込み。~三菱東京UFJダイレクトにアクセス。取引先4件の振込み。
*ACELINK Navi記帳くんで振替伝票の起票&印刷。長期借入金返済、直販売上げ+仮受金、取次売掛金、ほか。出納帳(現金、振替貯金)に記帳。
*デジタル・パブリッシング・サービスの田中さんよりtel。丸善eBook Libraryで「[新版]日本の民話」シリーズ1セットの注文あり。いつ揃うのかの確認。9巻のデータが抜けているとのこと。「[新版]日本の民話」シリーズのPDF版、E-pub版を早めにそろえる予定を伝える。紀伊國屋NetLibraryとEBSCOの件、メディアドゥと出版デジタル機構の件、などいろいろ。
*きのうのジュンク堂で仲宗根勇・仲里効編『沖縄思想のラディックス』が今月14冊目売れ(累計29冊)、ほかポイエーシス叢書が2冊、木村友祐『イサの氾濫』が6冊目(累計187冊)、『中国山地 過疎50年』が7冊目(累計71冊)、など。紀伊國屋書店で『イサの氾濫』が6冊目(累計173冊)、など。アマゾンで『イサの氾濫』が35冊目(累計550冊)、『越後の民話 第二集』が最初の3冊目(「[新版]日本の民話」シリーズ累計567冊)、ほかにハーバーマス『公共性の構造転換』が2冊、など。→「twitter.com/miraishajp」「Facebook」。
*加藤尚武著作集のファイル処理+通読、はじめる。まずは『哲学の使命――ヘーゲル哲学の精神と世界』の「プロローグ」(pp. 7-16)を読む。加藤さんの歯切れのいい哲学をこれからどっぷり読ませてもらうことになる。→「読み書き日録」「twitter.com/miraishajp」「Facebook」。
*アドルフ・ヒトラー『わが闘争(上)I 民族主義的世界観』(角川文庫) の第7章「革命」読む。戦争体験から政治家へ。ドイツの戦友の死を悼むことはあっても、他国の死者への想いはまったくない。→「読み書き日録」。
*葉山美玖詩集『スパイラル』通読。氾濫するセックス描写のかげで〈卵巣の傷んだ腹〉をかかえるひとりの哀しみのおんなが透視される。書くことによってしか抜けられない闇を感じさせる。→「読み書き日録」「twitter.com/nstn49」。

日録2017/4/19(水)

掲載日:2017年4月20日

*紀伊國屋書店eコマース事業部 電子書籍事業課の石井さんよりE-mailで電子書籍販売報告(2017年2月分)。
*未來社流通センターにtelして、加藤尚武著作集のOCR用原本3冊(『ヘーゲル哲学の形成と原理』『バイオエシックスとは何か』『二十一世紀のエチカ』)を送らせることに。
*ACELINK Navi記帳くんで振替伝票の起票。20日/月末振込み分の追加。出納帳(現金)に記帳。
*みずほeビジネスサイトにアクセス。きょうの入出金を確認。20日/月末用の資金振替。都民当座用、都民振込み用、三菱東京UFJ銀行用。
*きのうのジュンク堂で木村友祐『イサの氾濫』が今月4冊目売れ(累計185冊)、など。紀伊國屋書店で『中国山地 過疎50年』が6冊目(累計120冊)、ほかにポパー『開かれた社会とその敵』I, IIなど。アマゾンで、『イサの氾濫』が34冊目(累計549冊)、「[新版]日本の民話」シリーズが3冊(累計566冊)、ほかに丸山眞男『現代政治の思想と行動』が3冊、シュミット『政治的なものの概念』が4冊、など。
*加藤尚武さんにE-mailで単行本35冊を収録するのはページ的にむずかしいと伝える。著作集6000ページ(@400p×15冊)にたいして単行本だけで7000ページぐらいになりそう。未収録原稿が1000~2000ページ分あるとすると65~70%ぐらいに絞り込む必要あり、と。→「twitter.com/miraishajp」「Facebook」。~きのうもらってきた『21世紀のエチカ――応用倫理学のすすめ』のデータをCD-ROMから取り込む。
*酒井著作権事務所にtel。昨年末に送った売上げ報告書は届いていたが、2015年用の紙に書いたので2016年分だとは思っていなかった由。年別の売上げ報告がほしいとのことで、いったん返送してもらって年別明細を書き込んで再送することに。
*加藤尚武著作集の割付けを考えながらファイル処理をはじめる。とりあえずOCRデータを作った『哲学の使命』から。単行本単位でまとめるか、論文単位でばらして収録するかは本の種類による? 論集はばらす可能性あり。→「twitter.com/miraishajp」「Facebook」。
*メディアドゥの大津さんよりtel。契約の件。出版デジタル機構を買収した件で、いろいろ聞く。アマゾンなどとの契約は流用できるのかまだ検討中らしい。こちらも「[新版]日本の民話」シリーズのデータの準備ができているので、そのあたりの整備を進めるよう意見。→「twitter.com/miraishajp」「Facebook」。
*アドルフ・ヒトラー『わが闘争(上)I 民族主義的世界観』(角川文庫) の第6章「戦時宣伝」読む。《残酷きわまる武器も、それがより迅速な勝利を条件づけるならば、人道的であった。》(257-258ページ)この凶暴さはヒトラーの本質だが、広島・長崎への原爆投下も容認し、現在のトランプ=安倍による北朝鮮核攻撃恫喝も許されることになる。まことに狂人の没論、ひとりよがりは危険きわまりない。《大衆の受容能力は非常に限られており、理解力は小さいが、そのかわりに忘却力は大きい。この事実からすべて効果的な宣伝は、重点をうんと制限して、そしてこれをスローガンのように利用し、そのことばによって、目的としたものが最後の一人にまで思いうかべることができるように継続的に行なわれなければならない。》(260ページ)この巧まざるユーモアというか、この狂気の男は宣伝の本質を知り抜いていた。→「読み書き日録」「twitter.com/nstn49」。
*新井高子さんよりE-mailで大船渡の詩とエッセイ、写真、装幀案などいろいろ。
*テオドール・W・アドルノ『否定弁証法』pp. 152-162. 第一部「存在論との関係」のII「存在と実存」10節~14節。これで第一部、読了。《真理が実際に主観〔主体〕性であり、思想が主観の反復以外のなにものでもないとすれば、思想など無きにひとしいものになろう。》(158ページ)《実存は、みずからそれへと外化される他なるものを欠いているため、……自分が思想の規準であると布告して、単なるその通達でしかないものに権威主義的に効力を与える。》(158-159ページ)徹底した実存(主義)批判だ。→「読み書き日録」「twitter.com/nstn49」。

日録2017/4/18(火)

掲載日:2017年4月19日

*6日以降の売上伝票のチェック。~「66期月別売上げ台帳.xls」4月最新版、作成&印刷。
*加藤尚武さんにtel。ホモコントリビューエンス論集の件と進行予定。27日に決定する予定。収録承諾の依頼は進めてもらう。入校用データはあるものから渡してもらう。著作集のOCR用の本の準備はできているので、4時半すぎに取りに行くことに。~5時すぎ、加藤さん宅へ。とりあえず『世紀末の思想』(1990) のほか、未来社版『21世紀のエチカ――応用倫理学のすすめ』のリストとデータCD、未来社版『ヘーゲル哲学の形成と原理』(1980)『バイオエシックスとは何か』(1986) をふくんだ単行著作リストを受け取る。収録用35冊。すこし多いかも。→「twitter.com/miraishajp」「Facebook」。
*タトル・モリ・エージェンシーにtel。木村友祐『イサの氾濫』の英訳の件で。新潮社と別々の契約をすることは可能との返事。新潮社の担当者と条件を調整することに。~天野さんから新潮社の海外版権担当者の佐野さんにtelさせて、話を伝える。印税率の件、権利は半々とする。前払い金はすでに提示されていたとのことで、これも再提示してもらうことにする。~タトルに再telして話が確認できたことを伝える。以後の連絡は天野から先方(コロンビア大学出版局)の連絡先を伝え、交渉をはじめてもらうことに。→「twitter.com/miraishajp」「Facebook」。
*きのうのジュンク堂でジャック・デリダ『嘘の歴史 序説』が今月8冊目売れ(累計65冊)、『讃岐の民話』が1冊(「[新版]日本の民話」シリーズ累計1545冊)、ほかにポパー本、丸山眞男本、加藤尚武本、宮本常一本が各2冊、など。紀伊國屋書店で『嘘の歴史 序説』が2冊目(累計35冊)、など。アマゾンで木村友祐『イサの氾濫』が32冊目(累計547冊)、『中国山地 過疎50年』が9冊目(累計147冊)、『Hiromi Nagakura 長倉洋海写真集』が7冊目(累計13冊)、ほかに丸山眞男『現代政治の思想と行動』が11冊、知念ウシ他『闘争する境界』、小林康夫『ミケル・バルセロの世界――形という生命/物質と暴力』など。→「twitter.com/miraishajp」「Facebook」。
*アドルフ・ヒトラー『わが闘争(上)I 民族主義的世界観』(角川文庫) の第5章「世界大戦」の途中~終り。《ある世界観〔マルクシズム〕を、権力を用いて打倒しようとするあらゆる試みは、その闘争がある新しい精神的立場〔ナチズム〕のための攻撃という形をとらないかぎり、最後には失敗する。相対立する二種の世界観の戦いにおいてこそ、残酷な力の武器を不屈に、容赦なく用いて、その支持した側に判定をもたらしうるのである。》(250ページ)ヒトラーの凶暴性と徹底性が出ている箇所だ。→「読み書き日録」「twitter.com/nstn49」。
*八重洋一郎詩集『日毒』読了。日本という〈毒〉をめぐってややナマなことばで語られるヤマト批判には抑えきれぬ怒りにあふれている。沖縄石垣島から突きつけられたことばの刃。長すぎる解説はないほうがいい。→「読み書き日録」「twitter.com/nstn49」。
*テオドール・W・アドルノ『否定弁証法』の第一部「存在論との関係」のII「存在と実存」8節~9節、読む。《もしなんらかのかたちで存在論というものが可能だとすれば、それはアイロニカルな意味で、つまり否定性の精髄としてであろう。いつまでも変わらないもの、純粋な同一性は悪しきものであり、無時間的には神話的宿命である。哲学はその神話的宿命の世俗化として、その奴隷であった。というのも哲学は、ライプニッツとへーゲルの弁神論にいたるまで、巨大な婉曲語法でもって不変なものこそ善だと解釈し直してきたからである。》(131ページ)不変性を善と思いこまされてきたのが哲学の歴史だったわけだ。→「読み書き日録」「twitter.com/nstn49」。

日録2017/4/17(月)

掲載日:2017年4月18日

*西谷修さんよりE-mailで15日の『沖縄思想のラディックス』講演会の写真を1枚送ってくれる。~お礼の返信E-mail。
*ACELINK Navi記帳くんで振替伝票の起票&印刷。直販売上げ、資金振替、20日/月末振込み分、ほか。出納帳(現金、振替貯金)に記帳。
*みずほeビジネスサイトにアクセス。きょうの入出金を確認&印刷。取次入金、ほか。
*朝日新聞社デジタル本部コンテンツ事業部人物データベース係より「朝日新聞人物データベース調査票」とどく。~『出版とは闘争である』を追加して返送。
*EBSCO Information Service Japanの磯﨑副社長兼営業本部長と塚田さん、来社。紀伊國屋NetLibraryの仕事の継続にあたって、今後の取引の依頼に。料率はあまり変わらずにできるだろうとのこと。
*きのうのジュンク堂で仲宗根勇・仲里効編『沖縄思想のラディックス』が今月13冊目売れ(累計28冊)、ジャック・デリダ『嘘の歴史 序説』が7冊目(累計64冊)、ほかポイエーシス叢書が3冊、『父ちゃんは写真家――平敷兼七遺作集』が3冊目(累計20冊)、『日向の民話 第一集』『福岡の民話 第二集』が各1冊(「[新版]日本の民話」シリーズ累計1544冊)、ほかに川満信一・仲里効編『琉球共和社会憲法の潜勢力――群島・アジア・越境の思想』、など。アマゾンで『嘘の歴史 序説』が15冊目(累計81冊)、ほかポイエーシス叢書が2冊、仲宗根勇『聞け!オキナワの声――闘争現場に立つ元裁判官が辺野古新基地と憲法クーデターを斬る』が1冊目(累計39冊)、『Hiromi Nagakura 長倉洋海写真集』が6冊目(累計12冊)、ほかに丸山眞男『現代政治の思想と行動』が10冊、ハーバーマス『公共性の構造転換』が2冊、など。→「twitter.com/miraishajp」「Facebook」。
*八重洋一郎詩集『日毒』読みはじめる。〈日毒〉とは日本という毒、毒でしかない日本、という意味である。→「読み書き日録」。
*ビデオで韓流ドラマ「オクニョ」第3回を見る。ミステリー仕立てでけっこうおもしろくなってきた。
*テオドール・W・アドルノ『否定弁証法』の第一部「存在論との関係」のII「存在と実存」7節、読む。《……ハイデガーは、いわばカードのいかさま切りをする。自分に対立するもの、つまり存在者的なものなしにやっていけないという存在論の苦境、存在論的原理がその敵対者に依存しているということ、こうした存在論の取り消しえないスキャンダルが存在論の構成分になるのだ。あまり世故にたけていないほかの存在論に対するハイデガーの勝利の原因は、存在者の存在論化にある。》(144ページ)→「読み書き日録」。

日録2017/4/16(日)

掲載日:2017年4月17日

*7時半、起床(a` 那覇、南西観光ホテル)。
*アドルフ・ヒトラー『わが闘争(上)I 民族主義的世界観』(角川文庫) の第4章「ミュンヘン」の途中~終り。《〔土地要求の〕示談が拒否されれば、まさしく拳骨でいかねばならない。》(204ページ)《国家を形成したりあるいはまた国家を維持するだけの力とは……全体のために個人を犠牲にする能力と意思である》(223ページ)こうしたことをまさに実践したのがヒトラーだった。→「読み書き日録」「twitter.com/nstn49」。
*9時ごろ、ホテルをチェックアウト。タクシーで県立美術館へ。最終日の「Tom Max真喜志勉アンビバレント」展を見る。→「twitter.com/miraishajp」「Facebook」。~おもろまち駅まで歩いてゆいレールで那覇空港へ。12時15分那覇発ANA464便でほぼ予定通り羽田着。
*藤井晴美詩集『下剤の彼方、爆発する幼稚園』通読。統合失調症なのかそうでないのか、患者なのか看護人なのか、妄想を生きているのか演じているのか、詩を書くことがそうした暴走を可能にしてみせる不思議な世界を書くひとだ。→「読み書き日録」「twitter.com/nstn49」。
*きのう川満信一さんからいただいた「カオスの貌」11号(島尾敏雄生誕百年特集号)に目を通す。書き下ろし「島尾敏雄の背中」がすばらしい。講演レジュメとあり32ページもあるが一気に読ませる。記録によれば4年ぶりの「カオスの貌」だ。在庫が残って意欲をなくしていたらしい。→「読み書き日録」「twitter.com/nstn49」。
*知念ウシさんからショートメールでいろいろ連絡。ジュンク堂那覇店で森本店長と西谷の話をした由。
*おととい、きのうのジュンク堂で仲宗根勇・仲里効編『沖縄思想のラディックス』が今月12冊目売れ(累計27冊)、ジャック・デリダ『嘘の歴史 序説』が6冊目(累計63冊)、ほかポイエーシス叢書が5冊、『中国山地 過疎50年』が6冊目(累計70冊)、『父ちゃんは写真家――平敷兼七遺作集』が2冊目(累計19冊)、木村友祐『イサの氾濫』が3冊目(累計184冊)、『出雲の民話』『佐賀の民話 第一集』が各1冊(「[新版]日本の民話」シリーズ累計1542冊)、ほかに内田義彦本が2冊、など。紀伊國屋書店で『中国山地 過疎50年』が5冊目(累計119冊)、『イサの氾濫』が3冊目(累計170冊)、など。アマゾンで『沖縄思想のラディックス』が16冊目(累計27冊)、『嘘の歴史 序説』が14冊目(累計80冊)、ほかポイエーシス叢書が3冊、『イサの氾濫』が24冊目(累計539冊)、『中国山地 過疎50年』が8冊目(累計146冊)、『父ちゃんは写真家――平敷兼七遺作集』が1冊目(累計31冊)、『Hiromi Nagakura 長倉洋海写真集』が5冊目(累計11冊)、『伊豆の民話』『福島の民話 第一集』が各1冊(「[新版]日本の民話」シリーズ累計563冊)、ほかにスタニスラフスキー『俳優の仕事』が4冊、シュミット本が2冊、など。→「twitter.com/miraishajp」「Facebook」。

日録2017/4/15(土)

掲載日:2017年4月16日

*7時半、起床(那覇、南西観光ホテル)。
*アドルフ・ヒトラー『わが闘争(上)I 民族主義的世界観』(角川文庫) の第4章「ミュンヘン」の途中まで。ヒトラーの人種主義と自民族中心主義的侵略志向が露骨になり始める。→「読み書き日録」。
*11時ごろ、ジュンク堂那覇店へ寄る。森本店長に挨拶。喫茶コーナーでしばらく話す。新人文担当者の新城【あらしろ】さんを紹介してもらう。→「twitter.com/miraishajp」「Facebook」。
*ゆいレールでおもろまちへ。12時すぎ、歩いて県立博物館へ。すでに仲里効さんが来ている。共同通信の金子直史さん、高良勉さん、粟国恭子さん、仲里夫人、西谷修さん、仲宗根勇さん、赤藤了勇さん、屋良宗彦さん、長元朝浩さん、與儀武秀さん、大城弘明さん、川満信一さん、真喜志亮さん(初)と挨拶。ミュージアムショップの池宮城さんに挨拶。イベントがあるので、来週にも注文を予定している由。~会場で「季刊 未来」春号、資料セットなどの配布。机と椅子の追加。~1時半すぎから講演会開始。他の会とバッティングしていたわりにはなかなかの盛会。長元さんの司会から始めて、仲宗根さんの講演と質疑応答。中休みをはさんで仲里さんの講演と質疑応答。最後に西谷が主催者挨拶。5時で会場明け渡し。本の販売は『沖縄思想のラディックス』20冊ほか計32冊。高良勉さんから「月刊琉球」3月号、高良勉編『山之口貘詩集』(岩波文庫) のほかに書いたもののコピーをもらう。川満さんからは「カオスの貌」11号もらう。~二次会で近くの“一鮮満”へ。主要な関係者十数人。9時まで。~仲宗根さん、仲里さんとタクシーで国際通りまで。また歩いて南西観光ホテルまで戻る。→「twitter.com/miraishajp」「Facebook」。
*知念ウシさんにtel(留守電)。~のち、返事のメッセージあり。また今度、と。
*「月刊琉球」3月号に目を通す。→「読み書き日録」。

日録2017/4/14(金)

掲載日:2017年4月15日

*アドルフ・ヒトラー『わが闘争(上)I 民族主義的世界観』(角川文庫) の第3章「わがヴィーン時代の一般的政治的考察」のつづき~了。ヒトラーの分析力は意外に的確で侮れないことがわかる。日本の政治家でここまで書けるひとは残念ながらきわめて稀だ。→「読み書き日録」「twitter.com/nstn49」。
*きのうのジュンク堂で仲宗根勇・仲里効編『沖縄思想のラディックス』が今月9冊目売れ(累計24冊)、ジャック・デリダ『最後のユダヤ人』が2冊目(累計67冊)、『信と知――たんなる理性の限界における「宗教」の二源泉』が1冊目(累計73冊)、『中国山地 過疎50年』が5冊目(累計69冊)、など。アマゾンで木村友祐『イサの氾濫』が17冊目(累計532冊)、『茨城の民話 第一集』が1冊目(「[新版]日本の民話」シリーズ累計561冊)、ほかにシュミット『政治的なものの概念』が2冊など。→「twitter.com/miraishajp」「Facebook」。
*那覇行きの準備。~12時半すぎ、出かける。~新宿、品川経由で、2時ごろ、京急で羽田空港へ。~3時55分羽田発ANA477便で那覇へ。~30分以上遅れて7時すぎ、那覇空港着。仲里さんにtelしたうえで、タクシーで指定の“あじと”という居酒屋へ遅れて到着。すでに仲宗根勇さん、仲里効さん、長元朝浩さん、集まっていて、あすの『沖縄思想のラディックス』講演会の打合せはほぼできている。一部は仲宗根さんの講演と質疑応答、二部は仲里さんの講演と質疑応答とし、最後に西谷の挨拶、という設定。あとから與儀武秀さんも来て、盛り上がる。10時まで。~国際通りを歩いて牧志の南西観光ホテルへ投宿。→「twitter.com/miraishajp」「Facebook」。
*高良留美子詩集『その声はいまも』通読。東日本大震災のさいに防災放送に殉じた女性職員の忘れえぬ声を津波に表象される自然の仮構された思惟のなかに読み込んだタイトル作は確かにいい。戦争体験や昭和天皇の死の前後、母(高良とみ)との葛藤など、個人史的記憶を丹念に掘り起こしている。→「読み書き日録」「twitter.com/nstn49」。
*「詩的断章」で沖縄詩篇を書きはじめる。とりあえず「沖縄詩篇1」とする。→「読み書き日録」「twitter.com/nstn49」。

日録2017/4/13(木)

掲載日:2017年4月14日

*「[新版]日本の民話」シリーズ第25回配本3冊(73巻=杉原丈夫・石崎直義編『若狭・越前の民話 第二集』/74巻=中島智恵子編『近江の民話』/75巻=松本俊吉編『奈良の民話』)できる。→「twitter.com/miraishajp」「Facebook」。
*「現代詩手帖」6月号の「〈孤心〉の軌跡――大岡信さんへの感謝」のゲラのさらなる加筆。~思潮社の藤井さんに返信E-mailで修正ゲラのPDFと修正ファイルを添付で送る。tel入れも。→「読み書き日録」「twitter.com/nstn49」。
*中國新聞社から8日の寄稿記事「『中国山地 過疎50年』刊行によせて」掲載紙とどく。~荒木紀貴記者にtel。SNSでの画像掲載はOKとのこと。→「読み書き日録」「twitter.com/miraishajp」。
*高良勉さんにtel。おりかえしtelあり。15日の『沖縄思想のラディックス』のイベントに来られる由。~のち、返信E-mailでも同様の連絡。
*ジャック・ラング/コラン・ルモワーヌ『ミケランジェロ』の仮ゲラを原書のPDFを確認しながら通読+チェック、つづける。第13章「神の黄昏」スミ。さらに訳者あとがき、年譜一覧表、文献解説。これですべて読了。天野さんに戻す。→「読み書き日録」。
*きのうのジュンク堂で仲宗根勇・仲里効編『沖縄思想のラディックス』が今月8冊目売れ(累計23冊)、ジャック・デリダ『嘘の歴史 序説』が5冊目(累計62冊)、『岩手の民話』が1冊(「[新版]日本の民話」シリーズ累計1540冊)、など。紀伊國屋書店で『中国山地 過疎50年』が4冊目(累計118冊)、『越後の民話 第二集』『茨城の民話 第二集』が各2冊目(「[新版]日本の民話」シリーズ累計1766冊)、など。おとといのアマゾンで『沖縄思想のラディックス』が12冊目(累計23冊)、ジャック・デリダ『嘘の歴史 序説』が8冊目(累計74冊)、『最後のユダヤ人』が1冊目(累計58冊)、『コーラ』が2冊などポイエーシス叢書が9冊、木村友祐『イサの氾濫』が9冊目(累計524冊)、『中国山地 過疎50年』が7冊目(累計145冊)、ほかにシュミット『政治神学』が2冊、など。きのうはまた未更新。最近のアマゾンはエンジンが弱すぎる。~夜、アマゾンできのうの売れ行きデータを見る。『沖縄思想のラディックス』が15冊目(累計26冊)、『嘘の歴史 序説』が13冊目(累計79冊)、などポイエーシス叢書が9冊、マーク・マゾワー『暗黒の大陸――ヨーロッパの20世紀』が2冊目(累計183冊)、など。→「twitter.com/miraishajp」「Facebook」。
*仲宗根勇さんからE-mailで4月13日付沖縄タイムス・文化欄・4月15日講演会の告知記事掲載文を送ってくれる。山城博治さん救援への翁長県知事の無対応などの批判と15日の『沖縄思想のラディックス』講演会への案内。→「twitter.com/miraishajp」「Facebook」。
*未來社流通センターよりE-mailで17日の入金予定表(「66期取次入金票.xls」)とどく。~「取次入金一覧.ods」最新版、作成&印刷。
*アドルフ・ヒトラー『わが闘争(上)I 民族主義的世界観』(角川文庫) の第3章「わがヴィーン時代の一般的政治的考察」のつづき。《多数はいつも愚鈍の代表であるばかりでなく、ひきょうの代表でもある。百人のバカどもからは実に一人の賢人も生まれないが、同様に百人のひきょうものからは、一つの剛胆な決断もでてこない。》(129ページ)ヒトラー的人間はこうして支持者の大衆を見下しているものだ。→「読み書き日録」「twitter.com/nstn49」。

日録2017/4/12(水)

掲載日:2017年4月13日

*「NO NUKES Voice」11号に目を通す。山崎久隆「原子力産業破たんの一歩手前――東芝の巨額損失はどこから生じたか?」は原子力企業東芝のずさんな経営ぶりを暴いた好レポート。原発企業ウエスチングハウス社は軍需部門では米国の軍事予算にありついて黒字だが、商用原子力部門の赤字だけを東芝に押しつけているという事実が暴かれている。先行き見込みのなくなった原発の赤字を引き受け、成長部門の半導体を分社化して不採算部門の原発部門を残すのなら再建はありえないと厳しく指摘している。三大原発企業の三菱重工、日立も東芝と同じ傾向にあるという。→「読み書き日録」「twitter.com/nstn49」。
*ジャック・ラング/コラン・ルモワーヌ『ミケランジェロ』の仮ゲラを原書のPDFを確認しながら通読+チェック、つづける。第11章「ひとつの墓碑から別の墓碑へ」、つづけて第12章「最後の憂鬱」もスミ。→「読み書き日録」「twitter.com/miraishajp」「Facebook」。
*共同通信の金子さんからtel。仲宗根勇さん、川満信一さんと話した由。沖縄情報いろいろ伝える。
*きのうのジュンク堂で仲宗根勇・仲里効編『沖縄思想のラディックス』が今月7冊目売れ(累計22冊)、ジャック・デリダ『赦すこと――赦し得ぬものと時効にかかり得ぬもの』が3冊目(累計233冊)、ほかポイエーシス叢書が3冊、『父ちゃんは写真家――平敷兼七遺作集』が1冊目(累計18冊)、など。紀伊國屋書店で『沖縄思想のラディックス』が2冊目(累計13冊)、木村友祐『イサの氾濫』が1冊目(累計168冊)、など。アマゾンはまた未更新。→「twitter.com/miraishajp」「Facebook」。
*アドルフ・ヒトラー『わが闘争(上)I 民族主義的世界観』(角川文庫) pp. 107-124. 第3章「わがヴィーン時代の一般的政治的考察」のはじめ~途中まで。→「読み書き日録」。
*15日の『沖縄思想のラディックス』刊行記念講演会のためのACレコーダーの準備。講演料の計算。
*思潮社の藤井さんより返信E-mailで「現代詩手帖」6月号の「〈孤心〉の軌跡――大岡信さんへの感謝」のゲラPDFとどく。~印刷して修正と加筆。すこしアキがあるので書き残しを追加。→「読み書き日録」「twitter.com/nstn49」。

日録2017/4/11(火)

掲載日:2017年4月12日

*共同通信の金子さんからtel。15日の『沖縄思想のラディックス』刊行記念講演会に参加するとのこと。仲宗根勇さん、川満信一さん、高良勉さんに話を聞きたいとのこと。→「twitter.com/miraishajp」「Facebook」。
*高良勉さんにtelするが、つながらず。E-mailで15日のイベントの連絡とお誘い。
*ジュンク堂那覇店の森本店長にtel。14日から那覇行きとイベントの予定。15日か16日の午前中に立ち寄らせてもらうことに。
*別の中国語版版権契約書を流用して『琉球共和社会憲法の潜勢力――群島・アジア・越境の思想』の中国語版版権契約書の原案を作成。~訳者の庄娜さんにE-mailで送付。→「twitter.com/miraishajp」「Facebook」。~庄娜さんより返信E-mailで受取りと三聯書店に転送したとの連絡。
*きのうのジュンク堂でジャック・デリダ『嘘の歴史 序説』が今月4冊目売れ(累計61冊)、など。アマゾンで仲宗根勇・仲里効編『沖縄思想のラディックス』が10冊目(累計21冊)、『嘘の歴史 序説』が6冊目(累計72冊)、木村友祐『イサの氾濫』が7冊目(累計522冊)、『Hiromi Nagakura 長倉洋海写真集』が4冊目(累計10冊)、『薩摩・大隅の民話』が1冊(「[新版]日本の民話」シリーズ累計560冊)、など。→「twitter.com/miraishajp」「Facebook」。
*ジャック・ラング/コラン・ルモワーヌ『ミケランジェロ』の仮ゲラを原書のPDFを確認しながら通読+チェック、つづける。第10章「システィナ礼拝堂、この死んだ絵」スミ。→「読み書き日録」「twitter.com/miraishajp」「Facebook」。
*アドルフ・ヒトラー『わが闘争(上)I 民族主義的世界観』(角川文庫) の第2章「ヴィーンでの修業と苦難の時代」のつづき~終り。ヒトラーの反ユダヤ主義への移行が語られている。「理性と感情の格闘」があったと書いているが、ユダヤ人を〈精神的なペスト〉(96ページ)と呼び、新聞や社会民主党などを牛耳っているユダヤ人を調べて憎悪を募らせていくのがわかる。マルクシズムもユダヤの教説とみなし、《わたしは弱々しい世界市民から、熱狂的な反ユダヤ主義者になった。》(105ページ)と書くにいたる。→「読み書き日録」「twitter.com/nstn49」。
*テオドール・W・アドルノ『否定弁証法』の第一部「存在論との関係」のII「存在と実存」3節~5節、読む。《ハイデガーの哲学は、へーゲルとふれ合うところがあるにもかかわらず、弁証法を避けているという事実が、この哲学にすでに超越を手に入れているという魅力を与える。そうは言うものの、この哲学がやはり不断に言及している弁証法的反省に対して耐性があるからこそ、それは伝統的論理をやりくりし、述定判断を範例にしながら、弁証法的論理にとっては単なる契機でしかないようなものの堅固さと無制約性という性格をわがものにするのだ。》(133ページ)アドルノのハイデガー理解の屈折が感じられるところだ。→「読み書き日録」「twitter.com/nstn49」。
*夜中、iPhone7のOSをv.10.3.1にヴァージョンアップ。

日録2017/4/10(月)

掲載日:2017年4月11日

*アドルフ・ヒトラー『わが闘争(上)I 民族主義的世界観』(角川文庫) 第2章「ヴィーンでの修業と苦難の時代」のつづき。→「読み書き日録」「twitter.com/nstn49」。
*きょうの支払い用の約束手形と小切手に最後の捺印。各社に渡す。
*8日の「沖縄タイムス」と9日の「琉球新報」の『沖縄思想のラディックス』書評をコピーして社内に配布。
*きのうのジュンク堂で仲宗根勇・仲里効編『沖縄思想のラディックス』が今月6冊目売れ(累計21冊)、ジャック・デリダ『嘘の歴史 序説』が3冊目(累計60冊)、木村友祐『イサの氾濫』が1冊目(累計182冊)、『津軽の民話』が1冊(「[新版]日本の民話」シリーズ累計1539冊)、などアマゾンで『沖縄思想のラディックス』が9冊目(累計20冊)、ジャック・デリダ『嘘の歴史 序説』が4冊目(累計70冊)、『中国山地 過疎50年』が6冊目(累計144冊)、『Hiromi Nagakura 長倉洋海写真集』が3冊目(累計9冊)、『越後の民話 第二集』が最初の2冊目(「[新版]日本の民話」シリーズ累計559冊)、など。→「twitter.com/miraishajp」「Facebook」。
*中国新聞社の荒木さんよりE-mailで先日の原稿「『中国山地 過疎50年』刊行によせて」掲載の紙面PDFを送ってくれる。掲載紙は本日発送の由。→「読み書き日録」「twitter.com/nstn49」「twitter.com/miraishajp」。~返信E-mailで返事。社内にコピーを配布。
*ACELINK Navi記帳くんで振替伝票の起票&印刷。書店売上げ、受取り版権料、未収入金、住民税、手形決済、取次売掛金、ほか。出納帳(現金、振替貯金)に記帳。
*小林康夫さんよりtel。今週末に京都でミケル・バルセロのパフォーマンスがあるので、『ミケル・バルセロの世界――形という生命/物質と暴力』の手配の件の確認。
*ジャック・ラング/コラン・ルモワーヌ『ミケランジェロ』の仮ゲラを原書のPDFを確認しながら通読+チェック、つづける。第9章「未完成の妙味」スミ。→「読み書き日録」「twitter.com/miraishajp」「Facebook」。
*庄娜さんよりE-mailで『琉球共和社会憲法の潜勢力――群島・アジア・越境の思想』の中国語版版権契約書の催促。~返信E-mailですぐ作成する旨の返事。
*きのう書いた「現代詩手帖」6月号のための大岡信追悼文「〈孤心〉の軌跡――大岡信さんへの感謝」を読み直し、すこし刈り込みと修正。~思潮社の藤井さんにE-mailで送付。→「読み書き日録」「twitter.com/nstn49」。

日録2017/4/9(日)

掲載日:2017年4月10日

*テレビで大リーグ、ヤンキース対オリオールズ戦を途中から観戦。田中将大が先発。5回3失点でピリッとせず交代。チームは逆転負け。~つづいてレンジャーズ対アスレチックス戦を観戦。ダルビッシュが先発。6回1失点ながら敗戦投手に。
*日本の民話別巻4『みちのくの百姓たち』の初校通読、つづける。pp. 200-231. 5話26ページ+附録6ページ。これでこの巻も終わり、全79巻すべて読了。2年半で3万ページほどを読破したことになる。→「読み書き日録」「twitter.com/miraishajp」「Facebook」。
*アドルフ・ヒトラー『わが闘争(上)I 民族主義的世界観』(角川文庫) 読みはじめる。懸案の書物。第I巻の初版は1925年。第1章「生家にて」~第2章「ヴィーンでの修業と苦難の時代」の途中まで。《ドイツ民族は、自分のむすこたちを、共通の国家〔ドイツとオーストリアを指す〕に包括することすらできないかぎり、植民政策の活動への道徳的権利を持ちえない。ドイツ国の領域が、ドイツ人の最後のひとりにいたるまでも収容し、かれらの食糧をもはや確保しえなくなったときにはじめて、自国民の困窮という理由から、国外領土を獲得する道徳的権利が生ずるのである。》(22ページ)のっけから自分勝手な理屈をたてて侵略主義を正当化しようとしている。安倍-麻生ラインが飛びつきそうな理屈だ。訳注によればヒトラーはこの本で相当な脚色をしているようだ。画家志望としての慢心もかなり異常だから、挫折もそれだけ強いルサンチマンとなったのだろう。→「読み書き日録」「twitter.com/nstn49」。
*仲宗根勇さんよりE-mailできょうの「琉球新報」の『沖縄思想のラディックス』の書評(粟国恭子氏評)のPDFとどく。《「非暴力」への哲学》と。→「twitter.com/miraishajp」「Facebook」。
*未來社ホームページの「トピックス」欄に『沖縄思想のラディックス』講演会のお知らせの追加情報をアップ。ポスターの画像、書評情報など。→「twitter.com/miraishajp」「Facebook」。
*きのうのジュンク堂で仲宗根勇・仲里効編『沖縄思想のラディックス』が今月5冊目売れ(累計20冊)、『中国山地 過疎50年』が4冊目(累計68冊)、ほかに川満信一・仲里効編『琉球共和社会憲法の潜勢力――群島・アジア・越境の思想』、シュライアマハー『ドイツ的大学論』など。紀伊國屋書店で『沖縄思想のラディックス』が1冊目(累計12冊)、『大阪の民話』が1冊(「[新版]日本の民話」シリーズ累計1764冊)、など。アマゾンで『沖縄思想のラディックス』が4冊目(累計15冊)、ジャック・デリダ『赦すこと――赦し得ぬものと時効にかかり得ぬもの』が2冊目(累計297冊)、『中国山地 過疎50年』が5冊目(累計143冊)、『Hiromi Nagakura 長倉洋海写真集』が2冊目(累計8冊)、木村友祐『イサの氾濫』が5冊目(累計520冊)、ほかにストラヴィンスキー本が3冊、宮本常一本が4冊、など。→「twitter.com/miraishajp」「Facebook」。
*『リルケ全集3 詩集III』で「オルフォイスへのソネット」の註解の第一部14節~16節を読む。リルケは犬を特別な動物とみなしていたらしい。覚えていないが『マルテの手記』にも出てくるとか。→「読み書き日録」「twitter.com/nstn49」。
*「現代詩手帖」6月号のための大岡信追悼文をとりあえず書く。4枚ちょっと。タイトルは「〈孤心〉の軌跡――大岡信さんへの感謝」とする予定。→「読み書き日録」「twitter.com/nstn49」。

日録2017/4/8(土)

掲載日:2017年4月9日

*テオドール・W・アドルノ『否定弁証法』の第一部「存在論との関係」のI「存在論への欲求」13節~16節、読む。《復古的な保守主義とファシズムとが、その点ではいつも喜んで共鳴し合う急進的【ラディカル】な現代芸術への嫌悪は、現代芸術がこれまでなおざりにされたものを思い起こさせたり、他律的な構造の理想の疑わしさを、この芸術があるというそれだけのことで明るみに出したりすることからくる。……物象化された意識は、物象化された世界の全体性のうちの一契機である。存在論への欲求は、こうした物象化された意識の形而上学なのである。》(118ページ)これがとりあえずの中間的結論だろう。→「読み書き日録」「twitter.com/nstn49」。
*日本の民話別巻4『みちのくの百姓たち』の初校通読、つづける。pp. 159-199. 10話41ページ。→「読み書き日録」「twitter.com/miraishajp」「Facebook」。
*きのうのジュンク堂で『兵庫の民話』が今月1冊目売れ(「[新版]日本の民話」シリーズ累計1538冊)、ほかに小林康夫『存在のカタストロフィー――〈空虚を断じて譲らない〉ために』など。紀伊國屋書店で「[新版]日本の民話」シリーズが3冊(累計1763冊)、など。アマゾンでジャック・デリダ『嘘の歴史 序説』が3冊目(累計69冊)、『中国山地 過疎50年』が2冊目(累計140冊)、木村友祐『イサの氾濫』が4冊目(累計519冊)、など。→「twitter.com/miraishajp」「Facebook」。
*桑野隆『20世紀ロシア思想史――宗教・革命・言語』読了。第7章「雪解け時代の新潮流」の途中~第8章「ポストソ連思想」「おわりに」「あとがき」。ソルジェニツィンは《欧米の民主主義や科学技術文明を批判する「民族主義的保守派」であった》(206ページ)とされ、サハロフも違和感を抱いていたらしい。「あとがき」で桑野さんも書いているように、《「二〇世紀ロシア思想案内」と呼ぶべき一種の入門書》であるが、広範な情報量で勉強になった。→「読み書き日録」「twitter.com/nstn49」。
*仲宗根勇さんよりE-mailできょうの「沖縄タイムス」に掲載された『沖縄思想のラディックス』の書評(乗松聡子氏評)のPDFとどく。《「未知の領域へと踏み出していく」沖縄を考える上で必携の書》と。→「twitter.com/miraishajp」「Facebook」。
*「ミて」138号に目を通す。新井高子の方言詩と連載「大船渡ノート」がおもしろい。じつはこのノートを読んで『石川啄木、東北弁の海へ還る』(仮題)の企画を新井さんに伝えて、啄木の歌100首を東北弁(ケセン語)に訳すというプロジェクトを1冊にまとめることになった。異色で画期的なものになると思う。→「読み書き日録」「twitter.com/nstn49」「twitter.com/miraishajp」。

日録2017/4/7(金)

掲載日:2017年4月8日

*「春秋」4月号に目を通す。島薗進論文によると、明治天皇崩御にさいして朝日新聞などマスコミはじめ、全体主義的動員の体制が内務省などから指示された。当時の愚かな国民の天皇崇拝ぶりを見ていると、批判者を「共謀罪」とやらで取り締まろうとする安倍凶暴内閣の復古政策が非常に危険であることがわかる。独裁体制は着々と築かれようとしている。→「読み書き日録」「twitter.com/nstn49」。
*DELL Precision タワー 3420でe-Taxソフトが使えないことがわかり、ダウンロード~インストール。ヘルプデスクにtelして確認。ルート証明書等の追加インストール。保存してあるファイルから履歴も開くことができるようになり、3月分の源泉徴収税の申告書(給与分、原稿料・編集料分、海外版権料分)を作成=申告・申請等の一覧から選択~帳票編集で作成~保存(別名保存)~「作成完了」~「送信」ボタンで送信。さらに「メッセージボックス」の帳票を選択してあす付けで「ダイレクト納付」。
*きのうのジュンク堂で仲宗根勇・仲里効編『沖縄思想のラディックス』が今月2冊目売れ(累計17冊)、『土佐の民話 第一集』が1冊目(「[新版]日本の民話」シリーズ累計1537冊)、など。おととい、きのうのアマゾンでジャック・デリダ『嘘の歴史 序説』が2冊目(累計68冊)、『信と知――たんなる理性の限界における「宗教」の二源泉』が2冊目(累計81冊)、『沖縄思想のラディックス』が1冊目(累計12冊)、などポイエーシス叢書が5冊、『中国山地 過疎50年』が1冊目(累計139冊)、高橋美香『それでもパレスチナに木を植える』が1冊目(累計61冊)、『越後の民話 第二集』が1冊(「[新版]日本の民話」シリーズ累計558冊)、ほかに[転換期を読む]シリーズが2冊、石川真生写真集『日の丸を視る目』、豊里友行写真集『オキナワンブルー――抗う海と集魂の唄』など。→「twitter.com/miraishajp」「Facebook」。
*ジャック・ラング/コラン・ルモワーヌ『ミケランジェロ』の仮ゲラを原書のPDFを確認しながら通読+チェック、つづける。第8章「対抗意識・この誠実な競争相手」スミ。→「読み書き日録」。
*日本の民話別巻4『みちのくの百姓たち』の初校通読、つづける。pp. 123-158. 6話36ページ。→「読み書き日録」「twitter.com/miraishajp」「Facebook」。
*萩原印刷の中山さんから加藤尚武『哲学の使命』の原本もどる。E-mailでOCRデータもとどく。
*10日支払いのための小切手、約束手形の準備。
*未來社流通センターより届いた3月23日以降の売上げ伝票のチェック。「66期月別売上げ台帳.xls」3月、4月最新版、作成&印刷。
*仲里効さんよりE-mail。15日の『沖縄思想のラディックス』のイベントの前日に沖縄タイムスの長元さん、與儀秀武さん、仲宗根勇さんもまじえて打合せ会をしようということで、沖縄タイムスの行きつけの店「あじと」で6時半から始めようという提案。~tel入れ。那覇空港着が6時半なので、タクシーで直接そこへ行くことに。

日録2017/4/6(木)

掲載日:2017年4月7日

*「UP」4月号に目を通す。恒例の「東大教師が新入生にすすめる本」の総特集。人文系が少ないせいか、興味がわかない本を取り上げるひとが多い。教養不足で既読分は9冊にとどまる。ちなみにこの9冊とは、クーン『科学革命の構造』、カミュ『異邦人』、フランクル『夜と霧』、ベンヤミン『複製技術時代の芸術作品』『[新訳・評注]歴史の概念について』、『フランクリン自伝』、ウィトゲンシュタイン『論理哲学論考』、ルソー『社会契約論』、井筒俊彦『意識と本質』。このうち未来社本は1冊。→「読み書き日録」「twitter.com/nstn49」。
*日本の民話別巻4『みちのくの百姓たち』の初校通読、つづける。pp. 87-122. 6話36ページ。→「読み書き日録」「twitter.com/miraishajp」「Facebook」。
*きのうの紀伊國屋書店で『中国山地 過疎50年』が今月3冊目売れ(累計117冊)、『尾張の民話』が1冊目(「[新版]日本の民話」シリーズ累計1760冊)、など。3月分データをダウンロード。『中国山地 過疎50年』がトップ。「紀伊國屋201703.xls」として取り込む。アマゾンはまた未更新。~「新刊一覧.ods」3月末分を更新。
*中島浩さんよりtel。加藤尚武著作集の装幀の件。まだその段階ではないので、新井高子さん編著『石川啄木、東北弁の海へ還る』の話をする。新井さんを知っているとのことで、ぜひかかわりたいと。そのうち新井さんもまじえて打合せをすることに。~中島さんより挨拶E-mail。~返信E-mail。
*横山さんから3月末支払い予定表下案を受取り。~「66期月別支払い表.xls」3月末版、作成&印刷。
*ACELINK Navi記帳くんで振替伝票の起票&印刷。未収入金、月末買掛金・未払い金、10日手形・小切手支払い分、源泉徴収税、ほか。出納帳(振替貯金)に記帳。
*鈴木正樹詩集『壊れる感じ』通読。〈手を伸ばせば届くところを/すり抜けたのだけれど/声はかけなかった 振り向くことで/壊れてしまうものがある〉(「夕暮れに」)――ふと買物をする主婦たちのなかの妻に気づいたときの対応らしく、詩集名はそこからきているのか。男女の関係をいろいろなシチュエーションで書いているようだが、テーマ自体がどこか切ない。→「読み書き日録」「twitter.com/nstn49」。
*仲宗根勇さんにtel。15日の『沖縄思想のラディックス』のイベントの件。資料のコピー、「季刊 未来」春号は販売用の本といっしょに仲里効さん宅に送ってあること、講演と対談のタイムスケジュールなどについても意見交換。~仲里効さんよりE-mailで15日のイベントのポスターを送ってくれる。→「twitter.com/miraishajp」「Facebook」。
*桑野隆『20世紀ロシア思想史――宗教・革命・言語』の第6章「ソヴィエト哲学の確立」のつづき~終り。マール言語学の荒唐無稽とスターリンの評価から一転した否定など、スターリンの独裁時代の絶望的な知的状況が紹介されている。→「読み書き日録」「twitter.com/nstn49」。
*きのう亡くなった大岡信さんについて単発の大岡信論が6本あることを思いだし、書いた順に読み直す。最初は現代詩読本『大岡信』(1992年)の「孤独な詩的転換装置――大岡信の詩の原理」9ページ(これはのちに詩論集『隠喩的思考』1993年、に収録)、つづいて「國文學」1994年8月号の「他者とのコミュニケーション――大岡信と連詩の問題」6ページ、「現代詩手帖」1995年5月号の「見ることの廃絶──初期大岡信の詩法」6ページ、現代詩文庫『続続・大岡信詩集』(1998年)の詩人論「金太郎飴とことばの力」7ページ、「現代詩手帖」2001年5月号の「大岡信の詩論の今日性」2ページ、思潮ライブラリー復刊『蕩児の家系――日本現代詩の歩み』(2004年)の解説「危機のクリティック――大岡信の戦後詩史論」14ページ(忘れていたが、これは「現代詩手帖」2003年2月号の大岡信特集のために書かれた同題の評論に大幅な書き換えと追加をおこなったものと注記されている)。あらためて大岡信の存在の大きさを思う。→「読み書き日録」「twitter.com/nstn49」。

日録2017/4/5(水)

掲載日:2017年4月6日

*「みすず」4月号に目を通す。→「読み書き日録」「twitter.com/nstn49」。
*ジャック・ラング/コラン・ルモワーヌ『ミケランジェロ』の仮ゲラを原書のPDFを確認しながら通読+チェック、つづける。第7章「『ダビデ』、政治的イコン」スミ。→「読み書き日録」「twitter.com/miraishajp」「Facebook」。
*EBSCOからtel。紀伊國屋NetLibraryの契約切れのあとのコンテンツ販売継続の件で、挨拶と説明に来社したいとのこと。17日(月)2時に来社。
*東京都民銀行春日町支店の福田さん、退社とのことで挨拶に。後任の深田さんも。
*みずほeビジネスサイトにアクセス。きょうの入出金を確認&印刷。北広島観光協会から入金あり。
*仲宗根勇さんから15日の『沖縄思想のラディックス』イベントでの配布用資料とどく。103セットをコピーして仲里効さんに送る本に同封。→「twitter.com/miraishajp」「Facebook」。~仲宗根さんからE-mailで「季刊 未来」春号を配布する提案と講演シナリオを送ってくれる。
*日本の民話別巻4『みちのくの百姓たち』の初校通読、つづける。pp. 44-86. 8話43ページ。→「読み書き日録」「twitter.com/miraishajp」「Facebook」。
*ACELINK Navi記帳くんで振替伝票の起票&印刷。現金引出し、リース料、直販売上げ。出納帳(現金、振替貯金)に記帳。「季刊 未来」の購読料がかなり多い。
*きのうのジュンク堂で『中国山地 過疎50年』が今月3冊目売れ(累計67冊)、ほかにスタニスラフスキー『俳優の仕事』が2冊、など。アマゾンでシュミット『政治的なものの概念』が2冊、など。
*ビデオで韓流ドラマ「オクニョ」第1回を見る。
*思潮社の藤井さんよりE-mailで大岡信さんが亡くなったとのお知らせ。なんとか快復を願ってはいたが、やはりダメだったのか。生前に大岡論を書きたいとお知らせしていたのに。6月号の追悼特集への原稿依頼。28日までに4枚。→「読み書き日録」「twitter.com/nstn49」。

日録2017/4/4(火)

掲載日:2017年4月5日

*「図書」4月号に目を通す。→「読み書き日録」。
*日本の民話別巻4『みちのくの百姓たち』の初校通読、はじめる。いよいよ79冊目で最後の巻。口絵1ページ、pp. 1-4, 12-43. はしがき4ページのほか9話32ページ。はしがきが抜けていたので、天野さんから萩原印刷に連絡。後便で受け取る。→「読み書き日録」「twitter.com/miraishajp」「Facebook」。
*仲里効さんにtel。15日の『沖縄思想のラディックス』のイベントにむけての情報と打合せ。ラディックス本を50冊、ほかの仲宗根勇本を各10冊、仲里本は当人が持参。~横山さんに手伝ってもらって値段表ほか準備。不足の本は未來社流通センターから送ってもらうことに。
*元大阪屋栗田の古市さんより退社の挨拶ハガキ。
*編集会議(3時~5時半)。ホモコントリビューエンス論集の最新情報と、『石川啄木、東北弁の海へ還る』(仮題)の企画提出。
*きのうのジュンク堂でジャック・デリダ『赦すこと――赦し得ぬものと時効にかかり得ぬもの』が今月2冊目売れ(累計232冊)、『最後のユダヤ人』が1冊目(累計66冊)、『中国山地 過疎50年』が1冊目(累計65冊)。紀伊國屋書店で『中国山地 過疎50年』が2冊目売れ(累計109冊)、『讃岐の民話』が1冊(「[新版]日本の民話」シリーズ累計1701冊)、など。アマゾンでこの2日で『赦すこと』が1冊目(累計296冊)、木村友祐『イサの氾濫』が3冊目(累計518冊)、『伊豆の民話』『佐渡の民話 第二集』が各1冊(「[新版]日本の民話」シリーズ累計559冊)、ほかにスタニスラフスキー『俳優の仕事』が2冊、ハーバーマス『公共性の構造転換』が3冊、マライーニ『海女の島』が3冊、喜納昌吉『沖縄の自己決定権』など。→「twitter.com/miraishajp」「Facebook」。

日録2017/4/3(月)

掲載日:2017年4月4日

*共同通信の金子さんよりtel。15日の『沖縄思想のラディックス』のイベントに参加する予定とのこと。それにあわせていろいろ取材を予定している由。
*ACELINK Navi記帳くんで振替伝票の起票。書店売上げ、リース料、ほか。出納帳(現金)に記帳。
*昼すぎ、みずほ銀行本郷支店へ。頼んでおいた小切手帳の受取り。
*きのうのジュンク堂で仲宗根勇・仲里効編『沖縄思想のラディックス』が今月1冊目売れ(累計16冊)、ジャック・デリダ『赦すこと――赦し得ぬものと時効にかかり得ぬもの』が1冊目(累計231冊)、「[新版]日本の民話」シリーズが10冊(累計1536冊)、など。紀伊國屋書店で『嘘の歴史 序説』が1冊目(累計25冊)、など。アマゾンはまた未更新。
*日本の民話別巻1『みちのくの民話』の初校通読、つづける。pp. 215-246. やまがたの部5話28ページ、スミ。あとがき3ページ。これでこの巻も終了。→「読み書き日録」「twitter.com/miraishajp」「Facebook」。
*ジャック・ラング/コラン・ルモワーヌ『ミケランジェロ』の仮ゲラを原書のPDFを確認しながら通読+チェック、つづける。第6章「最高傑作の『ピエタ』」を読む。→「読み書き日録」「twitter.com/miraishajp」「Facebook」。
*加藤尚武さんにtel。先日受け取ったホモコントリビューエンス論集の原稿が1200枚以上になることを伝える。できれば全部(英文もふくめて)掲載した大冊を作るつもりであること、さらに索引(人名、事項)や執筆者略歴なども加えたものにしたいとの意向を聞く。A5判500~600ページのものになりそう、と伝える。→「twitter.com/miraishajp」。
*TRCよりE-mailで3月分売上げデータ、とどく。~「TRC201703実績.xls」として取り込む。受注、納品で『佐渡の民話 第二集』がトップ。
*中国新聞の荒木さんよりE-mailで先日渡した原稿「『中国山地 過疎50年』刊行によせて」のゲラのPDFとどく。全体にすこし削られているのは写真を入れるためか。これでいいことにする。~返信E-mailで一部加筆の必要箇所と質問への回答を伝える。→「読み書き日録」「twitter.com/miraishajp」「Facebook」。

日録2017/4/2(日)

掲載日:2017年4月3日

*きのうの夜中、仲里効さんからE-mailで15日の『沖縄思想のラディックス』イベントには沖縄タイムス論説委員の長元さんに頼もうとのことで内諾は得ている由。→「twitter.com/miraishajp」「Facebook」。
*ジャック・ラング/コラン・ルモワーヌ『ミケランジェロ』の仮ゲラを原書のPDFを確認しながら通読+チェック、つづける。第5章「雪の彫刻」を読む。→「読み書き日録」「twitter.com/miraishajp」「Facebook」。
*法橋太郎詩集『永遠の塔』通読。装幀とは裏腹に生をみつめる真摯な散文詩集。→「読み書き日録」「twitter.com/nstn49」。
*新井高子さんよりtel。「ミて」の編集中。『石川啄木、東北弁の海へ還る』(仮題)の予告を入れてもいいかの確認。問題なし。刊行は今夏としてもらう。→「twitter.com/miraishajp」「Facebook」。
*桑野隆『20世紀ロシア思想史――宗教・革命・言語』の第5章「革命思想」の途中まで。→「読み書き日録」。
*きのうのジュンク堂でジャック・デリダ『嘘の歴史 序説』が今月2冊目売れ(累計59冊)、佐々木力『反原子力の自然哲学』が1冊目(累計43冊)、など。アマゾンでジャック・デリダ『嘘の歴史 序説』が1冊目(累計67冊)、『信と知――たんなる理性の限界における「宗教」の二源泉』が1冊目(累計80冊)、『Hiromi Nagakura 長倉洋海写真集』が1冊目(累計7冊)、木村友祐『イサの氾濫』が1冊目(累計516冊)、『越中の民話 第一集』『越中の民話 第二集』が各1冊(「[新版]日本の民話」シリーズ累計557冊)、ほかにスタニスラフスキー『俳優の仕事』が4冊、[私の日本地図]シリーズが2冊、など。→「twitter.com/miraishajp」「Facebook」。
*日本の民話別巻1『みちのくの民話』の初校通読、つづける。pp. 163-214. みやぎの部7話25ページ。みやぎの部、スミ。さらにふくしまの部5話23ページ、スミ。→「読み書き日録」「twitter.com/miraishajp」。
*テオドール・W・アドルノ『否定弁証法』の第一部「存在論との関係」I「存在論への欲求」1節~5節、読む。→「読み書き日録」「twitter.com/nstn49」。
*『リルケ全集3 詩集III』の「オルフォイスへのソネット」の註解の序説、第一部1節を読む。→「読み書き日録」。

日録2017/4/1(土)

掲載日:2017年4月2日

*桑野隆『20世紀ロシア思想史――宗教・革命・言語』の第4章「言語思想」のつづき~終り。→「読み書き日録」。
*午前中、木村雅巳さん、来宅。家のパソコン関係をいろいろ見てもらう。auのアクセスポイントはかなりいいものだということがわかる。1階の電源環境も持参のものと変えてくれる。一発連動はいまや古いものになった由。それぞれにWindows更新プログラムを走らせる。
*きのう紀伊國屋書店で『中国山地 過疎50年』が今月9冊目売れ(累計107冊)。アマゾンでジャック・デリダ『嘘の歴史 序説』が19冊目(累計66冊)、仲宗根勇・仲里効編『沖縄思想のラディックス』9冊目(累計11冊)、仲宗根勇『聞け!オキナワの声――闘争現場に立つ元裁判官が辺野古新基地と憲法クーデターを斬る』が2冊目(累計38冊)、『中国山地 過疎50年』が18冊目(累計138冊)、『Hiromi Nagakura 長倉洋海写真集』が最初の6冊目、など。→「twitter.com/miraishajp」「Facebook」。
*日本の民話別巻1『みちのくの民話』の初校通読、つづける。みやぎの部8話37ページ、スミ。→「読み書き日録」「twitter.com/miraishajp」。
*テオドール・W・アドルノ『否定弁証法』の序論19節~第26節を読む。長い序論、終り。《プラトンから意味論者にいたるまで、すべての公認の哲学的伝統は表現に対するアレルギーをもっているが、それは、論理学のなかにまでも入りこんで規律のない態度を懲罰してやまない啓蒙全体の傾向、つまり物象化された意識の防御機制に合致している。》(72ページ)これは「修辞法【レトリック】」という最終節で言われている。この〈物象化された意識の防御機制〉ということばは、権威として硬直した意識の反動性にたいする批判として有効である。→「読み書き日録」。
*『リルケ全集3 詩集III』で「オルフォイスへのソネット」全篇、読む。〈そして地上のものがお前を忘れたら/静かな大地に向かっては 言うがいい 私は流れてゆくと/す早い水の流れに向かっては 言うがいい 私は在【あ】ると〉(第二部末尾)→「読み書き日録」。