加藤尚武著作集第7巻 環境倫理学
加藤尚武 著
シリーズ : 加藤尚武著作集
この巻には一九九一年、二〇〇五年に丸善ライブラリーとして刊行された二冊の『環境倫理学のすすめ』のほか、エネルギー問題、自然保護の問題などを自然哲学として論じた環境問題に関連する単行本未収録論文一三篇を収録する。地球環境の保全、地球生物の生存権、将来世代への現在世代の責任など著者の倫理的思考を集約的に示した一冊。
『環境倫理学のすすめ』
『新・環境倫理学のすすめ』
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単行本未収録論文
エネルギー問題への環境倫理学からの提言
景観保護の問題
宇宙船地球号のゆくえ
「自然に帰れ」
自然の内部の燃えたぎる聖なる生命
進化論的野性尊重主義
アメリカ自然主義の源流
ソローの野性的自然主義
『沈黙の春』の方法論
地上で最後の詩人
自然哲学と現代
科学史から自然哲学史へ
自然哲学の復権
著者解題
人名索引
1937年、東京生まれ。
1960年、東京大学教養学部学生として安保闘争に参加。
1963年、東京大学文学部哲学科を卒業。東京大学文学部助手、山形大学教養部講師・助教授、東北大学文学部助教授、千葉大学文学部教授、京都大学文学部教授、鳥取環境大学学長、東京大学医学系研究科特任教授を歴任。元日本哲学会委員長。日本学術会議連携会員、京都大学名誉教授。
《専門》
ヘーゲル哲学、環境倫理学、生命倫理学。現在は、徳倫理学、貢献心、利他主義の研究開発に従事している。
《受賞》
哲学奨励山崎賞(1979年)、和辻哲郎文化賞(1994年)、紫綬褒章(2000年)、建築協会文化賞(2002年)
《主な著書》
『ヘーゲル哲学の形成と原理』未來社、1980年
『バイオエシックスとは何か』未來社、1986年
『環境倫理学のすすめ』丸善ライブラリー、1991年
『哲学の使命』未來社、1992年
『ヘーゲルの「法」哲学』青土社、1993年
『ヒトと技術の倫理』NHKライブラリー、1993年
『21世紀のエチカ』未來社、1993年
『応用倫理学のすすめ』丸善ライブラリー、1994年
『技術と人間の倫理』NHKライブラリー、1996年
『現代倫理学入門』講談社学術文庫、1997年
『20世紀の思想』PHP新書、1997年
『脳死・クローン・遺伝子治療』PHP新書、1999年
『先端技術と人間』NHKライブラリー、2001年
『価値観と科学/技術』岩波書店、2001年
『合意形成とルールの倫理学』丸善ライブラリー、2002年
『戦争倫理学』ちくま新書、2003年
『新・環境倫理学のすすめ』丸善ライブラリー、2005年
『現代人の倫理学』丸善、2006年
『教育の倫理学』丸善、2006年
『資源クライシス』丸善、2008年、中国語(簡体字)に翻訳
『形の哲学』岩波現代文庫(再版)、2008年
『災害論』世界思想社、2011年
『死を迎える心構え』PHP研究所、2016年
『加藤尚武著作集』(全15巻)未來社、(2017年~、刊行中)