加藤尚武著作集第3巻 ヘーゲルの社会哲学
加藤尚武 著
シリーズ : 加藤尚武著作集
この巻には一九九三年に青土社から刊行された評判になった『ヘーゲルの「法」哲学』のほか、第2巻に主要部分が収録された『哲学の使命――ヘーゲル哲学の精神と世界』から関連の深い2章を収めたほか、「法における心身問題」をはじめとしてヘーゲルの法哲学および社会哲学に関連する単行本未収録論文7篇を収録する。著者のヘーゲル理解を多角的に示した一冊。
『ヘーゲルの「法」哲学』
『哲学の使命――ヘーゲル哲学の精神と世界』より
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単行本未収録論文
法における心身問題
スピノザの実体とヘーゲルの国家
歴史哲学の過去・現在・未来
ヘーゲル歴史哲学の原型
絶対的な理念
絶対精神とは何か
ヘーゲルの労働論
著者解題
人名索引
加藤尚武(かとう・ひさたけ)
1937年、東京生まれ。
1960年、東京大学教養学部学生として安保闘争に参加。
1963年、東京大学文学部哲学科を卒業。東京大学文学部助手、山形大学教養部講師・助教授、東北大学文学部助教授、千葉大学文学部教授、京都大学文学部教授、鳥取環境大学学長、東京大学医学系研究科特任教授を歴任。元日本哲学会委員長。日本学術会議連携会員、京都大学名誉教授。
《専門》
ヘーゲル哲学、環境倫理学、生命倫理学。現在は、徳倫理学、貢献心、利他主義の研究開発に従事している。
《受賞》
哲学奨励山崎賞(1979年)、和辻哲郎文化賞(1994年)、紫綬褒章(2000年)、建築協会文化賞(2002年)
《主な著書》
『ヘーゲル哲学の形成と原理』未來社、1980年
『バイオエシックスとは何か』未來社、1986年
『環境倫理学のすすめ』丸善ライブラリー、1991年
『哲学の使命』未來社、1992年
『ヘーゲルの「法」哲学』青土社、1993年
『ヒトと技術の倫理』NHKライブラリー、1993年
『21世紀のエチカ』未來社、1993年
『応用倫理学のすすめ』丸善ライブラリー、1994年
『技術と人間の倫理』NHKライブラリー、1996年
『現代倫理学入門』講談社学術文庫、1997年
『20世紀の思想』PHP新書、1997年
『脳死・クローン・遺伝子治療』PHP新書、1999年
『先端技術と人間』NHKライブラリー、2001年
『価値観と科学/技術』岩波書店、2001年
『合意形成とルールの倫理学』丸善ライブラリー、2002年
『戦争倫理学』ちくま新書、2003年
『新・環境倫理学のすすめ』丸善ライブラリー、2005年
『現代人の倫理学』丸善、2006年
『教育の倫理学』丸善、2006年
『資源クライシス』丸善、2008年、中国語(簡体字)に翻訳
『形の哲学』岩波現代文庫(再版)、2008年
『災害論』世界思想社、2011年
『死を迎える心構え』PHP研究所、2016年
『加藤尚武著作集』(全15巻)未來社、(2017年~、刊行中)