イギリス革命講義

クロムウェルの共和国

イギリス革命講義

定価：本体2,200円＋税

ISBN：978-4-624-93433-0

発行日：2011年8月30日

判型：四六判並製

ページ：212

Cコード：C0322

トマス・ヒル・グリーン著
田中浩 佐野正子訳

シリーズ：転換期を読む

〔転換期を読む13〕　権謀術数うずまく１７世紀イギリスにおいて、ただ宗教的情熱をたよりに改革を志した異才、オリヴァ・クロムウェル。議会・教会・軍部三つどもえの権力闘争の末に瓦解する共和国〈コモンウェルス〉に、かれが託した理想とはいかなるものであったか。１９世紀イギリスを代表する倫理学者グリーンが語った、革命の真実。

トマス・ヒル・グリーン（Thomas Hill Green）
1836年生まれ、1882年歿。英オックスフォード大学にて哲学・倫理学の教授を務めたほか、公共善と個人の自由との両立を考究し、20世紀の福祉政策に大きな影響を与える。主著Prolegomena to Ethicsは1902年に邦訳が刊行され、河合榮治郎や西田幾多郎、和辻哲郎らに論じられている。

田中浩（たなか・ひろし）
1926年生まれ。東京文理科大学哲学科卒。聖学院大学大学院教授、一橋大学名誉教授。政治思想専攻。著書に『長谷川如是閑研究序説』『カール・シュミット』（未來社）『ホッブズ研究序説』（御茶の水書房）『国家と個人』（岩波書店）ほか。共訳書にカール・シュミット『政治的なものの概念』『政治神学』（未來社）ほか。

佐野正子（さの・まさこ）
1961年生まれ。東京神学大学大学院博士課程修了。聖学院大学准教授。キリスト教倫理学・キリスト教会史専攻。共訳書にリンゼイ『わたしはデモクラシーを信じる』（聖学院大学出版会）。