第9巻 ヒューマニズムの変遷と展望
定価:本体2,800円+税
ISBN:978-4-624-93409-5
ISBN[10桁]:4-624-93409-1
発行日:1997年11月30日
判型:A5
ページ:352
Cコード:C0310
竹田宏 編
シリーズ : 21世紀の民族と国家
『中世ヒューマニズムと大学教育』『フランス・ユマニスムの《一特性》』『ピエール・ルルーの「人間主義」』『越境する人間』『ヒューマニズムと心理学』『現代日本のヒューマニズム疎外』他、ヒューマニズム関連の論文11本を収録。
はしがき
第1章 中世ヒューマニズムと大学教育 香田芳樹
第2章 フランス・ユマニスムの《一特性》──エラスムスの寛容の精神に関する一試論 竹田宏
第3章 革命と宗教──ヘーゲルのルソーとの出会い 松村健吾
第4章 ピエール・ルルーの「人間主義」──民族と国家から少しずつ身を剥がすために 高尾謙史
第5章 〈科学〉に侵略されたヴィクトリア時代の女たち──イギリスの近代化を考える 窪田憲子
第6章 越境する人間──境界に生きる作家 中川僚子
第7章 ヒューマニズムと心理学──民族と国家の枠を越えて 本間修
第8章 現代日本のヒューマニズム疎外──「日本的経営」下の労働と労働者像 長谷川和男
第9章 自然詩とエコクリティシズム──国際化する環境倫理と文学研究 太田雅孝
第10章 「ことば」と権力──西アフリカ(マリンケ、バンバラ)のグリオ 出水慈子
第11章 ヒューマニズムまたは背理の軋み──〈人間〉の再審へ 中村邦生