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オペラ戦後文化論1 肉体の暗き運命1945-1970
小林康夫 著
シリーズ : ポイエーシス叢書
〔ポイエーシス叢書66〕
「わたし自身が、わたしが生きた歴史あるいは文化をどのように総括的に語るのか、という問いを引き受ける」こと――。表象文化論の旗手のひとりとしてフランス現代思想や文学をその探究の主軸に据えてきた著者が坂口安吾、野坂昭如、石川淳、吉本隆明、田村隆一、大江健三郎、三島由紀夫、土方巽、唐十郎、寺山修司らを通じて、みずからの出自と青年期までの体験を同時代日本の文化的ありように折り重ね、戦後直後から一九七〇年までの戦後文化をダイナミックに論じる。著者の新たな思想展開の第一弾!
前口上――戦後文化論の方へ
第一幕「火、共同体の問い」
第二幕「風、実存の問い」
第三幕「黄金、暴力の問い」
第四幕「バッカナール」
第五幕「フィナーレ・逆立崩壊」
あとがき
小林康夫(こばやしやすお)
1950年、東京生まれ。青山学院総合文化政策学大学院特任教授。東京大学名誉教授。現代哲学、表象文化論。著書に『起源と根源』(1991年)『表象の光学』(2003年)『歴史のディコンストラクション』(2010年)『存在のカタストロフィー』(2012年)など。編著に『知の技法』(1994年)『文学の言語行為論』(1997年)など。