田中浩集 第八巻
現代日本政治
田中浩 著
シリーズ : 田中浩集
〔第九回配本〕
民主改革、安保闘争、高度成長等々、波瀾に満ちながらも政治・経済を建て直してきた戦後日本。戦後復興をリアルタイムで体験し、眺めてきた著者が、舌鋒鋭く戦後の日本政治に切り込む。民主主義の安定に日本が不足しているものは何か? 日本の未熟さを厳しく追求した一冊。
序 章 戦後民主主義の前提
第一章 戦後民主主義への転換――「民主改革」から「講和会議」まで
第二章 「五五年体制」の成立から「第一次安保闘争」まで
――自民党一党支配のはじまりと日米安保体制の確立
第三章 高度成長と列島改造論――池田内閣から田中内閣まで
第四章 新たな保守政党支配の時代――三木内閣から中曾根内閣まで
第五章 「五五年体制」崩壊への道――竹下内閣から宮沢内閣の時代
第六章 「五五年体制」の終焉と保守再編成――細川内閣から橋本内閣へ
補論 一九九六年(平成八年)一月橋本龍太郎内閣の成立から
二〇一四年(平成二六年)一二月安倍晋三第二次内閣の解散まで
戦後日本政治史略年表
田中浩(たなか・ひろし)
1926年佐賀県生まれ、一橋大学名誉教授、聖学院大学大学院教授。政治学・政治思想。本シリーズ収録著作のほか、共訳書にホッブズ『リヴァイアサン』『哲学者と法学徒との対話』、シュミット『政治的なものの概念』『政治神学』など多数。