田中浩集 第二巻
トマス・ホッブズⅡ
田中浩 著
シリーズ : 田中浩集
〔第2回配本〕 第一巻につづき氏のホッブズ研究より、一九九〇年代以降に発表された論考を集成。C・シュミット、長谷川如是閑および現代福祉国家の研究成果を背景として新たな視座よりホッブズ再読がなされる。
第一部 評伝
第一章 ホッブズ思想へのアプローチ――現代に受け継がれるものはなにか
第二章 ホッブズとその時代
第三章 ホッブズの生涯
第四章 ホッブズの政治思想
第五章 ホッブズと同時代の思想家たち
第六章 ホッブズと大陸の思想家たち(付・日本における受容)
第二部 ホッブズの思想世界
第七章 市民社会論――「力の合成」(社会契約)による「主権形成論」
第八章 法・歴史論――「法の支配」と「議会制民主主義」
第九章 政治と宗教(「国家」と「教会」)――「ルネサンス」と「宗教改革」の精神的接合
田中浩(たなか・ひろし) 1926年佐賀県生まれ、一橋大学名誉教授、聖学院大学大学院教授。政治学・政治思想。本シリーズ収録著作のほか、共訳書にホッブズ『リヴァイアサン』『哲学者と法学徒との対話』、J・S・ミル『自由論・代議制統治論』、シュミット『政治的なものの概念』『政治神学』など多数。