劇団五十年
わたしの前進座史
中村翫右衛門 著
舞台生活75年を迎えた著者みずからの芸歴を語りつつ劇団と風雪の時代を記録した劇団創立50周年記念出版。劇団創立から現在までの貴重な証言のかずかず。(1980年刊行当時の内容紹介文より)
来年(2011年)創立80周年に先駆け、復刊いたします。
第一部
第一章 前進座結成以前のわたし(1920-1930年)
そのころの歌舞伎界
転機
『劇戦』発刊
諸事多端
大衆座旗あげ
第二章 疾風怒涛(1930-1931年)
優志会と共和会・I
優志会と共和会・II
春秋座とその顛末
第二部
第一章 前進座創立(1931-1934年)
旗あげ
危機
市村座時代
新橋演舞場へ
演目の方向
第二章 あげ潮(1935-1938年)
日活と提携
創立五周年
前進座演劇映画研究所の設立
PCL映画つづく
“歌舞伎滅亡論”にいどむ
第三章 戦争の重圧(1938-1941年)
創立十周年まで
第四章 太平洋戦争期(1941-1945年)
“絶対修業”の時代
第三部
第一章 占領下で(1945-1948年)
焼け跡の大劇場
青年劇場運動へ
第二章 津々浦々(1948-1952年)
五班にわかれて
自主製作映画運動
北海道赤平事件
第三章 大劇場へ(1951-1965年)
失地回復
あらたな充実
第四章 第二の創立期(1966-1980年)
危機
第一次・第二次三ヵ年計画
劇団活動の多面化
中村翫右衛門(なかむらかんえもん、1901年2月2日-1982年9月21日)は歌舞伎役者。前進座創立者。本名は三井金次郎。父は二代目中村翫右衛門。子は四代目中村梅之助。孫は二代目中村梅雀。