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帝政ロシアの農業問題
土地不足・村落共同体・農村工業
定価:本体6,800円+税
ISBN:978-4-624-32161-1
ISBN[10桁]:4-624-32161-8
発行日:2000年3月15日
判型:A5
ページ:390
Cコード:C3033
佐藤芳行 著
ジャンル : 歴史 >> ロシア史・ロシア研究
ジャンル : 経済 >> 労働経済・農業経済
19世紀末~20世紀初頭の帝政ロシアにおける農業危機(特に農村過剰人口)とそれをめぐる社会政策論争を、村落共同体(オプシチーナ)と農村工業(手工業とクスターリ工業)を中心に実証的に分析。革命後まで深く影響している、ロシア社会の発展を左右した農業・農村問題の本質的な特徴を解明した労作。
はじめに
第一章 西部地方における農業と工業の発展傾向
一 沿バルト地域
二 西部地方(リトアニア・白ロシア・ウクライナ)
第二章 ロシア諸県における農業制度と農業問題
一 オプシチーナとドヴォール
(1) ロシア諸県における農奴解放令の一般的規定
(2) 農民世帯、オプシチーナと親族システム
二 オプシチーナにおける土地割替をめぐる状況
三 「土地不足」と「農村過剰人口」の問題の発生
四 「土地不足」と農村過剰人工をめぐる議論
五 農業生産の長期的動向
六 ロシア帝国における私有地の状態
第三章 農村における小工業の状態
一 一九世紀中葉における在来工業の状態
(1) 都市における手工業の状態
(2) 農村小工業(手工業とクスターリ工業)の発展
二 農奴解放後における農村小工業の変化
(1) 手工業
(2) クスターリ工業(家内小工業)
三 一九世紀末─二十世紀初頭における発展傾向
四 農民世帯における農業と工業
第四章 一九〇五/〇六年の革命とその帰結
一 農業・土地問題をめぐる諸党派の対抗
二 政府の土地政策とその一般的結果
(1) ストルィピン土地立法の一般的規定
(2) 政府の土地政策