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書籍詳細

市場経済と協働社会思想

イギリス資本主義批判の思想的源流

市場経済と協働社会思想

定価:本体12,000円+税

ISBN:978-4-624-32160-4

ISBN[10桁]:4-624-32160-X

発行日:2000年1月25日

判型:A5

ページ:500

Cコード:C3033

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鎌田武治

資本主義の矛盾を批判・克服せんとしたホジスキン、トンプソン、グレイらの協働社会思想を、オウェンのそれと対比しつつ考察する大著。

目次

序論 リカードゥ派社会主義の定義をめぐって

第1部 トマス・ホジスキンの人と思想

 前編 ウルトラ・リベラリズムの生成過程
  I 海軍将校の挫折と海軍規律批判
   1 海軍少年士官候補生
   2 海軍規律批判の動機
   3 海軍規律改革の基調=自由
   4 海軍規律改革の提案
    a) Drackard's paper
    b) エディンバラ─ロンドン─大陸
  II ヨーロッパ大陸徒歩旅行と政策思想の曲折
   1 パリ1815年
   2 パリ1816年
   3 フランスとイギリス
   4 パリからフィレンツェへ
   5 イタリア1817年
    a) フィレンツェ
    b) ローマ
    c) ローマからチロルへ
    d) プレイスの書信
   6 スイスの自然
      雪渓での滑落
   7 ミュンヘンからウィーンへ筏の旅
   8 ボヘミア
   9 ザクセン
   10 ベルリンへの旅
   11 1818年──ベルリンからハノーヴァへ
   12 ハノーヴァ王国にて
    a) ハノーヴァの街で
    b) ハノーヴァからハンブルクへ
    c) ハーデルン地方
    d) ブレーメンにて
    e) 東フリースラント巡遊
    f) ハノーヴァを後に
   2 教授審査論文
   3 ホジスキンと有用知識普及協会
   4 所有権の比較検討
   5 労働全収益権思想と協働社会運動
   6 残照
  III トマス・ホジスキンとチャーティズム
   1 ホジスキンとチャーティズム
   2 ホジスキンと反穀物法連盟
   3 記者生活における後半生
   4 『エコノミスト』のホジスキンと晩年
   5 結び
   6 補遺

第2部 協働社会思想の諸相

 第1編 ウィリアム・トムプソンの協働社会思想
  I 社会主義の空想性と科学性
  II 社会システムと社会主義
  III ウィリアム・トムプソンの教育論
  IV ウィリアム・トムプソンとベンタム
  V オウェニズムの形成とウィリアム・トムプソン
   1 ニュー・ラナーク工場前史
   2 ニュー・ラナーク工場でのオウェンの実験
   3 「性格形成学院」の開設以後
  VI オービストン協働社会とウィリアム・トムプソン
   1 オービストン協働社会の発足
   2 オービストンとジョン・グレイ
   3 オービストンとウィリアム・トムプソン
  VII ウィリアム・トムプソンとコーク協働社会の設立
  VIII ウィリアム・トムプソンマス・ロウ・エドモンズの社会統計学的人口論
  はじめに
  1 エドモンズの社会統計思想の形成
  2 エドモンズの社会統計学の展開
  3 人口統計の社会階級的把握

 第4編 資本と労働のパートナーシップと Joint-Stock Company
     ──J・F・ブレイの協働社会思想──
  1 徒弟時代のブレイ
  2 協働社会主義者ブレイの生誕
  3 ブレイの協働社会主義
  4 ブレイの資本性社会批判
  5 アメリカにおけるブレイの思想の展開
  6 新たな摂理:人と神の統合─自然法と自然宗教

附表 Co-operative Societies represented in the 1st 4th Congress (May1831-Oct.1832)

あとがき

参考文献・資料
索引