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書籍詳細

徳之島の民俗2

コーラルの海のめぐみ

徳之島の民俗2

定価:本体3,000円+税

ISBN:978-4-624-22030-3

ISBN[10桁]:4-624-22030-7

発行日:2004年10月30日

判型:四六判上製

ページ:286

Cコード:C0339

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松山光秀

《ニュー・フォークロア双書30》 奄美諸島の中間に位置し琉球文化圏に属する徳之島。海岸をサンゴ礁の干瀬がとりまく徳之島の海は、沖遥かのネイラの神から贈られる海の幸の宝庫であり、水稲作儀礼にも密接に関係して多彩なシマの文化を育んできた。この巻には、変化に富んだ数々の漁法をはじめ、海をめぐる信仰・習俗や、星座・鳥・花草・魚など自然の動きを暦に営まれた暮らしの歳時習俗、聖地・神々についての伝説伝承、ハブの民俗、人生儀礼に関する記録などを収録。

目次

海──徳之島今昔
 神聖なコバルト
 ブラウンの輝き
 コモリ
 砂浜
 神々の漁
 ユイ木
 イラブドウ
 マシュタキ
 ひらめ
 グンジャ(鯨)
 ウル
 マルシ(刳舟)
 イェロウ(竜巻)
 石垣ゴモイ

私のコーラル文化論
 はじめに
 コーラルの海の基本構造
 コーラルの海の漁撈習俗
  チナキリ/コイ入り/魚スクイ/トー捕イ/サバ/
  クンギ/ウル焼き/石切り/カラ潮汲み
 シュクの寄り
 稲作儀礼とシュクの寄り
 シュクの寄らない現実の海
 ひとつの視点

シマの構造
 シマ
 シマの発生とその形成
  祭祀構造との関係/聖地の管轄/
  ハマオリヤドリの位置とその意義/ハマオリヤドリの並び方
 血縁共同体の組織
  キョーデとハロジ/シキまたはヒキ
 共同体の機能
  血縁共同体の機能/地縁共同体の機能

シマの四季
 はじめに
 ウリジンのころ
 ナガメのころ
 夏キジャイのころ
  アンダネィ/シキュマ/アキヌックヮの寄りもの/ミナクチ稲の儀礼/
  フナカタ星/六月山羊/六月ウナンドリ/タナバタ/ブン/ハマオリ/八月十五夜祭り
 シンギュミのころ
  田ワク/九月九日/タンチョウの渡り/フンナイの種浸け/
  麦の種蒔き/十月ノウ

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