トマス・ペイン
国際派革命知識人の生涯
定価:本体2,500円+税
ISBN:978-4-624-11197-7
ISBN[10桁]:4-624-11197-4
発行日:2007年7月10日
判型:四六上製
ページ:242
Cコード:C0023
マーク・フィルプ 著
田中浩 梅田百合香 訳
ジャンル : 歴史 >> 伝記・評伝
ジャンル : 哲学・思想 >> 社会思想・社会思想史
イギリスに生まれ、フランス、アメリカなど国を超えて、自由と独立の精神、民主主義と共和制の必要を説いた、革命思想家トマス・ペイン(1737-1809)。その政治思想を語ったパンフレットは、魅力的な語り口と強い訴求力によって、ベストセラーとなり、ひいては、アメリカ独立、フランス革命の精神的・思想的支柱となる……。桁外れの行動力をもち、鋭利にしてユーモラスなレトリックを駆使し、人びとを動かしたその人間像に迫りつつ、代表的著作の詳細な検討──ハーバーマスやロールズなど現代の思想家との対比もふくめて──をつうじて、ペイン思想の現代的な射程をさぐる。ペンを武器とした革命思想家、その思想と生涯──。定評ある評伝シリーズ《オクスフォード・パスト・マスターズ》の一冊。
はじめに
略記法について
第一章 生涯と人物
旧世界における忘れ去りたい過去 一七三七年―一七七四年
アメリカとペイン 一七七四年―一七八七年
ヨーロッパとペイン
新しいアメリカ
その人物像について
第二章 アメリカ
旧体制
新しい共和国
自由と公共善
コモン・センス
商業、富および財産
理性の力
第三章 ヨーロッパ
『人間の権利』第一部
諸原理
主張の威力
市民権への招待
『人間の権利』第二部
代議制民主主義
革命の大義
革命的暴力
人民の福祉
第四章 神の王国
信仰の根拠
真の啓示
続『理性の時代』について
理神論と道徳
第五章 結論
自然権の根拠
人間像について
貢献度
文献案内
年表
訳者解説
索引