HOME >> 独学の思想

書籍詳細

独学の思想

独学の思想

定価:本体5,600円+税

ISBN:978-4-624-01201-4

発行日:2023年2月15日

判型:四六判

ページ:386

Cコード:0010

在庫があります
ご購入はこちらから
  • 紀伊國屋書店 BookWeb
  • amazon.co.jp
  • 楽天ブックス
  • 7&Y セブンアンドワイ
  • honto
  • HonyaClub
  • オンライン書店 e-hon

上村忠男

ジャンル : 哲学・思想 >> 現代思想

ジャンル : 哲学・思想 >> 思想史・精神史

ジャンル : 歴史 >> 西洋史全般

イタリア思想史、学問論などを中心に欧米思想をあまねく渉猟する著者の知的活動を、その学問的出発点ともなった富山の山中でのフッサール「危機」書への取組みから東京外国語大学就任を経て、著作と翻訳にまたがる膨大な仕事へと展開する過程において、あらためて検証する。ヴィーコ、グラムシ、ギンズブルグ、アガンベンなどとの学的かかわりをつぶさに論じる。『季刊 未来』で19回に及んだ連載をまとめた著者の学問的自伝の総決算の書。

目次

第一章 フッサール『危機』書からの再出発
第二章 ヴィーコに出会う
第三章 『新しい学』を読み解く
第四章 急進化する新左翼と三島事件の衝撃
第五章 北一輝探訪
第六章 〝狼〟のオトシマエ
第七章 アカデミズムの世界への舞い戻りと寺小屋教室の話
第八章 カルロ・ギンズブルグとの対話
第九章 「表象の歴史学」から「歴史のヘテロロジー」へ
第十章 言説のヘテロトピアに立つ
第十一章 《沖縄の記憶/日本の歴史》プロジェクト
第十二章 大学行政への関与
第十三章 〈バロック人ヴィーコ〉の探求
第十四章 岩波シリーズ『歴史を問う』の企画
第十五章 転機の年・二〇〇四年、そしてグラムシとの関係の総決算
第十六章 韓国の若い友への手紙
第十七章 イタリア版_^新しい波【ニューウェーヴ】^_の牽引者たち
第十八章 ギンズブルグとの対話は続く
第十九章 わたしのヒーロー、ジャンバッティスタ・ヴィーコ

著者略歴

上村忠男(うえむら・ただお)
1941年生まれ。東京外国語大学名誉教授。専門は学問論・思想史。
著書:『歴史家と母たち――カルロ・ギンズブルグ論』(未來社、1994年)、『ヘテロトピアの思考』(未來社、1996年)、『歴史的理性の批判のために』(岩波書店、2002年)、『超越と横断』(未來社、2002年)、『グラムシ 獄舎の思想』(青土社、2005年)、『韓国の若い友への手紙』(岩波書店、2006年)、『無調のアンサンブル』(未來社、2007年)、『現代イタリアの思想をよむ』(平凡社ライブラリー、2009年)、『知の棘』(岩波書店、2010年)、『カルロ・レーヴィ【『】キリストはエボリで止まってしまった【』】を読む』(平凡社ライブラリー、2010年)、『ヘテロトピア通信』(みすず書房、2012年)、『回想の1960年代』(ぷねうま舎、2015年)、『ヴィーコ論集成』(みすず書房、2017年)、『ヘテロトピアからのまなざし』(未來社、2018年)、『アガンベン 《ホモ・サケル》の思想』(講談社選書メチエ、2020年)ほか。
訳書:ヴィーコ『新しい学』(法政大学出版局、2007-08年; 改訳、中公文庫、2018年)、アガンベン『身体の使用』(みすず書房、2016年)、ギンズブルグ『ミクロストリアと世界史』(みすず書房、2016年)、グラムシ『革命論集』(講談社学術文庫、2017年)、ホワイト『歴史の喩法』(作品社、2017年)ほか多数。