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書籍詳細

ジョン・ロックの市民的世界

ジョン・ロックの市民的世界

定価:本体7,000円+税

ISBN:978-4-624-01139-0

ISBN[10桁]:4-624-01139-2

発行日:1997年9月20日

判型:A5

ページ:382

Cコード:C0010

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三浦永光

ロックの主著『政府二論』と『人間知性論』の内的関連を解明しつつ、西欧近代の光と影を一身にまとうことになった、17世紀イギリスの思想家ジョン・ロックの全体像を提示する。

目次

 序論 ロックに見られる西欧近代の光と影――本書の構成と概要
第一部 自然権論の射程
 第一章 自然権と所有権
  1 「自然権」の概念
  2 プロパティ("property")の概念
  3 所有権の歴史学的基礎づけ
   (a)労働による所有――自然状態の第一段階
   (b)商品経済と賃労働関係――自然状態の第二段階
   (c)市民国家の設立――有産階級優先の政治
   (d)万人の自然権と有産者の所有権との間の亀裂
  4 ロック所有論の対立者
   (a)絶対君主
   (b)囲い込み反対論者
   (c)貧民
  5 自然権における所有権の位置
  おわりに
 第二章 自然権と異民族
  はじめに
  1 戦争と征服
  2 アメリカ植民と先住民
   (a)所有権の拡大とアメリカ植民
   (b)十七世紀アメリカにおけるイギリス人植民者と先住民
   (c)先住民と自然権
  3 アフリカ人の奴隷化
  4 アイルランドの民衆
  おわりに
 第三章 信教の自由と公共の福祉
  はじめに
  1 王政復古期の宗教政策と宗教統制論
   (a)宗教政策の変遷
   (b)宗教弾圧の動因
   (c)宗教統制論者――その二例
  2 ロックの寛容論