ヘーゲル「精神現象学」試論
埋もれた体系構想
定価:本体3,200円+税
ISBN:978-4-624-01128-4
ISBN[10桁]:4-624-01128-7
発行日:1994年11月30日
判型:四六
ページ:294
Cコード:C0010
原崎道彦 著
「論理学」の構成を意識の経験の物語へ読みかえることによって、未完に終わったヘーゲルの哲学体系をユニークな歴史哲学として叙述する、気鋭の力作論考。
まえがき
第一章 うもれた体系構想──『精神現象学』はどのような体系の「第一部」なのか?
第二章 出版の顛末──出版をめぐるごたごたのなかで『精神現象学』はどう歪んだか?
第三章 もうひとつの体系──どのようにして『精神現象学』の構想は生まれたか?
第四章 意識の経験のメカニズム──ヘーゲルは意識の経験の物語をどのようにしかけたか?
第五章 『精神現象学』という名の歴史哲学──『精神現象学』はどのような歴史哲学なのか?
第六章 その後の『精神現象学』──どのようにして『精神現象学』は解体していったか?
註
あとがき