9月20日(日)北海道新聞にて岡和田晃さんによる『大地の哲学――アイヌ民族の精神文化に学ぶ』書評が掲載されました。
「足を使った取材は丹念で幅広く、アイヌの人々への聞き取りの成果は、世界各地の先住民族の合理的な伝統文化に重ね合わされ、より複合的な文脈で再構成される。それは一方、近代の植民地主義がもたらした暴力を露呈させる試みでもあった。」
文芸評論家の岡和田さんは「〈アイヌ〉に対する征服者としての痛みを背負いながら、グローバリズムと商業主義の暴力に裸一貫で立ち向かった作家」向井豊昭についての評論『向井豊昭の闘争――異種混交性(ハイブリディティ)の世界文学』(小社刊)の著者であり、『北の想像力――《北海道文学》と《北海道SF》をめぐる思索の旅』(寿郎社)『アイヌ民族否定論に抗する』(河出書房新社)の編著者でもあります。
この機会にぜひ、書店店頭にてお手にとってご覧ください。
大地の哲学――アイヌ民族の精神文化に学ぶ
向井豊昭の闘争――異種混交性(ハイブリディティ)の世界文学
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