46 カーソル移動には裏技がいろいろある

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 ファイル操作のなかで知っておくと便利な小ワザがいろいろあるが、カーソル移動系のコマンドもそのひとつである。とくに大きなファイルや複数のファイルを同時に開いたり処理したりするときに、通常のカーソル移動やマウス操作では実現できない、知らないひとには驚くべき裏技がいろいろあるのである。しかもこれらのカーソル移動系のワザはあまりメニューバーに登録されていないことが多いので、知らないとまったく使えないが、使いこなせたらこれを使わないことが情けなくなるほど役に立つワザばかりなのである。わたしとしてもこれらを順次紹介していくのはとてもうれしいところで、これらはまさに「知っていると得をするパソコンTIPS」なのだ。
 とりあえず秀丸エディタの分類にしたがって「カーソル移動系」コマンドを確認すると、知っておくべきコマンドは「指定行」「行頭に移動」「行末に移動」「論理行頭に移動」「論理行末に移動」「ファイルの先頭」「ファイルの最後」「最後に編集した所」「前ページ」「次ページ」「現在行をマーク/マーク解除」「マーク一覧」である。
 このうち一般的なのが、「指定行(への移動)」で、このコマンドは比較的一般的に「Ctrl+G」のキー割り当てがなされている。これはQXエディタでもLightWayTextでもデフォルトで設定されているので、とくに変更する必要はない。ただし、このコマンドは行番号がわからないとあまり意味がないという面ももつ。特定の行番号を反復利用するようなときには有効だろう。
「最後に編集した所」コマンドは直前に編集行為のあったところへ戻るもので、秀丸ではデフォルトで「Ctrl+L」が割り当てられているので、これを流用する。QXエディタではデフォルトで「Shift+F5」が割り当てられているが、変更したい。LightWayTextにはこのコマンドは用意されていない。
 重要なのは、カーソルをファイルの先頭、論理行頭、行頭に一気に移動するコマンド、それと反対にファイルの最後、論理行末、行末に一気に移動するコマンドである。
 秀丸ではデフォルトでは「Ctrl+Q」でメニューを呼び出し、「ファイルの先頭」「ファイルの最後」「行頭に移動」「行末に移動」などを選択するようになっている。これでは面倒くさいし、すでに「Ctrl+Q」には「保存して終了」コマンドを割り当てているので、ここでは以下のようなコマンドを割り当てたい。QXではファイルの「先頭へ」「最後へ」にそれぞれ「Ctrl+Home」「Ctrl+End」がキー定義設定されているので、これでもよい。
 ファイルの先頭:Ctrl+Up(上の矢印キー)
 ファイルの最後:Ctrl+Down(下の矢印キー)
 論理行頭に移動:Ctrl+Left(左の矢印キー)
 論理行末に移動:Ctrl+Right(右の矢印キー)
 行頭に移動:Alt+Left(左の矢印キー)
 行末に移動:Alt+Right(右の矢印キー)
 ここで「論理行頭」「論理行末」というのは段落の最初と最後という意味であり、たんに「行頭」「行末」というのはカーソル位置行の最初と最後という意味である。カーソル位置から見た相対的視点であり、とくに「行末」コマンドなどは途中で修正したりしてカーソルが行の途中にあるときなど、このコマンドを働かせるとすぐ入力位置にカーソルを移動させることができるので、実用的である。なお、QXとLightWayTextには「論理行頭に移動」「論理行末に移動」のコマンドはない。ぜひ追加してほしい。
 なお、「前ページ」「次ページ」にはそれぞれ「PageUp」「PageDn」キーがあるので、それですませればいい。出先などでマウスがないときにはこのキーを押すだけで処理ができるのは具合がいい。ただし、機種によってはこれらのキーがない場合もありうるので、そのためには以下のコマンド割り当てをしておこう。
 前ページ:Alt+Up(上の矢印キー)
 次ページ:Alt+Down(下の矢印キー)

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このページは、未来社が2011年8月30日 19:26に書いたブログ記事です。

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