ここまでの記述は、通常のパソコンでの仕事を効率よく、また気分よく進めていくためのちょっとした小技の類であった。もちろん知っておいて損はないものであるが、これらは「窓の手」を除けば、すべてウィンドウズOSに付属している機能である。裏技というほどのものでもない。それでも意外とひとは知らないのではないだろうか。
さて、つぎに必要なのは、通常さまざまな文字入力場面などで呼び出されるテキストエディタを導入する問題である。ウィンドウズではもともと「メモ帳」という簡単なテキストエディタが付属しており、単純な入力ならこれでもかまわないが、本格的にテキスト処理をするつもりならこれではまったく不充分である。ワードパッドというMicrosoft Wordを元にした簡易ワープロも付属しているが、やはりこれでも最小限の仕事しかできないことに変りはない。起動が遅くて使い勝手の悪いワープロなどを使わずに、起動も早くサクサクと動くテキストエディタ(略してたんに「エディタ」とも呼ぶ)を導入するのが一番である。
さて、そうなるとどのテキストエディタがいいのか、という問題になる。通常こうしたテキストエディタは量販店のソフト・コーナーなどに売っているものではない。値段が安い(無料のものもある)から量販店では商売にならないからである。こうしたツールは、ほかのジャンルの多くもふくめて、すべてインターネットでダウンロードするのが一般的である。使ってみて気に入れば、必要な料金を支払えばいいのである。ヴァージョンアップなどがあっても原則的に無料でヴァージョンアップ版をダウンロードし、インストールし直せばよい。しかもふつうは簡単に上書きインストールできるので、設定などで面倒な修正なども必要ない。有料のものは「シェアウェア」と呼び、一定期間のお試し期間内に所定の方法で支払いをすませれば、製作者側からインストールにあたってのパスワードかインストールキーのようなものを知らせてくれるので、それを登録するだけであとはそのまま使える。ヴァージョンアップごとに新たな金額を必要とさせられる市販ワープロなどとは初めから考え方というか志がちがうのである。
テキストエディタと言ってもインターネットで検索してみれば山ほどあることがわかるが、わたしがお奨めしたいのは、多機能かつ高機能なエディタである。ここで高機能とは、使うひとそれぞれの好みにあわせて使い勝手を自由自在に変更できるカスタマイズ性、正規表現やgrep機能をふくんだ検索・置換機能、マクロ機能の充実などのことである。ワープロではとうてい実現できないことがテキストエディタではいくらでも実現できるのである。テキストエディタとはワープロの簡易版どころではなく、ワープロの余分な機能を不要とし、文章のプロとして使いこなすべき究極のツールなのである。もちろんこのツールによって作られたデータはテキストファイルであるから、どんなツールからもそのまま利用可能であることは言うまでもない。
ウィンドウズでは秀丸エディタ(斉藤秀夫氏作のシェアウェア)、LightWayText(山下道明氏作のシェアウェア)、QXエディタ(新井健二氏作のシェアウェア)がとりあえずベストだろう。ほかにもいろいろあるからそれぞれの好みでダウンロード~インストールをしてもらっていい。わたしが日常的にこれらのテキストエディタを使っていて、それぞれに特徴があり、使い分ける必要があるので併用しているまでである。とにかくどれかひとつでもまずはインストールしてみてほしい。それを「メモ帳」に代わって標準エディタとして設定しておけば、テクストファイルはすべてこのエディタのアイコンで表示され、ダブルクリックでファイルをそのエディタで起動することができるようになる。それぞれの使い方はマニュアルを参考にしてほしいが、わたしが推奨する使い方は後述する。(*)
ここではそれぞれのテキストエディタの入手先を以下に示しておこう。
◆秀丸エディタ:http://hide.maruo.co.jp/
◆LightWayText:http://homepage.mac.com/lightway/LightWayText.html
◆QXエディタ:http://www2k.biglobe.ne.jp/~araken/
(*)秀丸エディタにかんしてはすでに『編集者・執筆者のための秀丸エディタ超活用術』(翔泳社、2005年9月刊)にくわしい記述をしてある。ただし、この版では秀丸のv.5までしか対応していないので基本的には十分な意味はあるはずだが、新しいヴァージョンにたいしてはさらなる検討が必要かもしれない。
(2009/9/6)
さて、つぎに必要なのは、通常さまざまな文字入力場面などで呼び出されるテキストエディタを導入する問題である。ウィンドウズではもともと「メモ帳」という簡単なテキストエディタが付属しており、単純な入力ならこれでもかまわないが、本格的にテキスト処理をするつもりならこれではまったく不充分である。ワードパッドというMicrosoft Wordを元にした簡易ワープロも付属しているが、やはりこれでも最小限の仕事しかできないことに変りはない。起動が遅くて使い勝手の悪いワープロなどを使わずに、起動も早くサクサクと動くテキストエディタ(略してたんに「エディタ」とも呼ぶ)を導入するのが一番である。
さて、そうなるとどのテキストエディタがいいのか、という問題になる。通常こうしたテキストエディタは量販店のソフト・コーナーなどに売っているものではない。値段が安い(無料のものもある)から量販店では商売にならないからである。こうしたツールは、ほかのジャンルの多くもふくめて、すべてインターネットでダウンロードするのが一般的である。使ってみて気に入れば、必要な料金を支払えばいいのである。ヴァージョンアップなどがあっても原則的に無料でヴァージョンアップ版をダウンロードし、インストールし直せばよい。しかもふつうは簡単に上書きインストールできるので、設定などで面倒な修正なども必要ない。有料のものは「シェアウェア」と呼び、一定期間のお試し期間内に所定の方法で支払いをすませれば、製作者側からインストールにあたってのパスワードかインストールキーのようなものを知らせてくれるので、それを登録するだけであとはそのまま使える。ヴァージョンアップごとに新たな金額を必要とさせられる市販ワープロなどとは初めから考え方というか志がちがうのである。
テキストエディタと言ってもインターネットで検索してみれば山ほどあることがわかるが、わたしがお奨めしたいのは、多機能かつ高機能なエディタである。ここで高機能とは、使うひとそれぞれの好みにあわせて使い勝手を自由自在に変更できるカスタマイズ性、正規表現やgrep機能をふくんだ検索・置換機能、マクロ機能の充実などのことである。ワープロではとうてい実現できないことがテキストエディタではいくらでも実現できるのである。テキストエディタとはワープロの簡易版どころではなく、ワープロの余分な機能を不要とし、文章のプロとして使いこなすべき究極のツールなのである。もちろんこのツールによって作られたデータはテキストファイルであるから、どんなツールからもそのまま利用可能であることは言うまでもない。
ウィンドウズでは秀丸エディタ(斉藤秀夫氏作のシェアウェア)、LightWayText(山下道明氏作のシェアウェア)、QXエディタ(新井健二氏作のシェアウェア)がとりあえずベストだろう。ほかにもいろいろあるからそれぞれの好みでダウンロード~インストールをしてもらっていい。わたしが日常的にこれらのテキストエディタを使っていて、それぞれに特徴があり、使い分ける必要があるので併用しているまでである。とにかくどれかひとつでもまずはインストールしてみてほしい。それを「メモ帳」に代わって標準エディタとして設定しておけば、テクストファイルはすべてこのエディタのアイコンで表示され、ダブルクリックでファイルをそのエディタで起動することができるようになる。それぞれの使い方はマニュアルを参考にしてほしいが、わたしが推奨する使い方は後述する。(*)
ここではそれぞれのテキストエディタの入手先を以下に示しておこう。
◆秀丸エディタ:http://hide.maruo.co.jp/
◆LightWayText:http://homepage.mac.com/lightway/LightWayText.html
◆QXエディタ:http://www2k.biglobe.ne.jp/~araken/
(*)秀丸エディタにかんしてはすでに『編集者・執筆者のための秀丸エディタ超活用術』(翔泳社、2005年9月刊)にくわしい記述をしてある。ただし、この版では秀丸のv.5までしか対応していないので基本的には十分な意味はあるはずだが、新しいヴァージョンにたいしてはさらなる検討が必要かもしれない。
(2009/9/6)
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